師匠曰く、関西の江戸落語好きの秘密結社である@吉田食堂主催の恒例の独演会に行って参りました。喜楽館は落語のための演芸場であり、観客が手練れの落語好きということで、いつもの地方公演とは次元の異なる珍しい噺と、いつもと違うベクトルで気合いの入った春風亭一之輔師匠の名人芸を堪能しました。
今回は特に稀少性の高い演目ばかりで、目の肥えたお客さん全てが大満足の一夜でございました。笑点出演で、新規の落語ファンが多く足を運ぶようになったので、最近の地方公演では定番ネタや得意ネタの比率が多かったので、新鮮な感動に満ちた夏の夜となりました。
しかし、これだけ頻繁に観に行っているのに、観れば観るほどもっと観たいと思わせるのはカリスマ故でしょう。関東に住んでいないとはいえ、関西はいうても大都市圏なので、師匠が頻繁に来てくれるのも嬉しいです。
おそらく師匠のキャリアの中でも、今が一番充実した時期かもしれません。40代半ばならまだまだ体力が充実しているし、笑点出演という転機で、なんやかんやいっても芸人の世界ではランクが上がって世間の見る目も変化があったのでしょう、元よりあったカリスマ性に磨きがかかった印象です。昨年ぐらいまでは少しは若さゆえの新鮮さも売りだったような気がするのですが、ここ数回は熟練の名人芸的な雰囲気が濃厚になって、また一つ上のステージに上がったような気がします。