消えるアスペルガー症候群10年ほど前に親交のあった人がアスペルガー症候群だった。 東大院生で驚くほどハンサムだった。 ネット上のチャットでは雄弁なのに 対面では殆ど会話らしい会話が出来なかった。 学歴・ルックスとコミュニケーション力の断絶が絶望…

薬が効いて心が軽くなった。 そういうとき自分を意識していることが 減っていることに気がついた。最近東洋哲学の本を続けて読んでいる。どうやら僕の自意識は 「抑うつ感」「将来の不安」「ボンヤリした過去意識」 この三つを主成分に構成されていたようだ…

クラシックはよく聴くけれども BGM的な聴き方が多い。音楽を聴く才能がないのか 雰囲気を愉しむ奥行きのない鑑賞法だ。クラシックを聴くということ自体が 目的化しているようなところがある。ただしモーツァルトだけは違う この作曲家の音楽だけは全体像を把…

レクサプロが顕著に効いて抑うつ感が綺麗になくなった。 これほど短期間にシャープに効いた薬は初めてだ。昨年服用したサインバルタも素晴らしい薬だったが レクサプロは更に素晴らしい薬だ。穏やかに効くという声をよく聞いていたが 個人的にはシャープに効…

好きな音楽を好きなだけ聴けるのは 今の仕事の大きなメリットだ。音を愉しむ聴き方と 静寂を埋めるための音楽という 二つの効能のために聞いている。後者のBGM的な目的の方が比率的にはずっと多い。クラシックとエレクトロニカの二種類が主だが どちらがより…

日曜月曜が体調の底だったようで 今日は大分調子が良い。精神状態に波があるのは昔から自覚していた 体調も合わせてあるらしいと最近気がついた。調子の悪いときには無理をしない。 そういう当たり前のことを意識的にやるのは結構難しい。

夢がない。 不安が現実にならないことを祈ってはいるけれども 努力を厭わずこうなりたいという目標はない。不安の現実化回避と、夢を追うことが、別なことぐらいは理解している。 そう考えると夢のない現実だけが、手触りをもって屹立していることに気づく僅…

あまり吐き出したい言葉が見つからない。 レクサプロはセロトニンに対して超ピンポイントに鋭く効く印象がある。ノルアドレナリンには全く作用しないようで 不安は消えるけれども、意欲が湧かない感じだ。不安と自分語り、もっといえば不安と言葉は密接な関…

酒は下戸に近く、煙草も数を吸えない体質の僕には 珈琲は貴重な嗜好品です。ここ1年ほど象印の珈琲ドリッパーで淹れてきたのですが 微妙にぬるいのが気になってきたので 沸騰したお湯を自分で注ぐやり方に変えてみました。それが予想以上に美味しくなって 今…

水曜日から日曜日までは抑うつが酷く目も虚ろでしたが レクサプロ投薬5日目で早くも薬効が出てきたのか今日は大分楽です。抗うつ剤は効き始めるまでの間、脳が薬に抵抗するのか かえってキツくなることがよくあります。 サインバルタはそれが長くて挫折しそ…

抗うつ剤再開。 てきめんに効いたサインバルタにすればよいものを 新薬のレクサプロを希望するあたり、まだ余裕があるのだろう。よく効いてくれたらありがたいが 抗うつ剤は効き出すまで2週間以上かかるので しばらくは心の中の黒い塊の相手をしなくてはなら…

現代人が真に恐れていることは、飢えることではない。 存在意義（アイデンティティ）を失うことだ。日本人であるのなら、 よほど下手に生きない限り餓えることはない。少しだけ歴史を遡ったら全ての人が、 そして、現代でも他の国の人たちの多くは 餓えるこ…

昨夜は珍しく交友関係が広がる飲み会に参加できて 縮小一方の人様とのつながりを少し修復することが出来ました。意外と臆せずにいる自分にちょっと安心もしました。しかし、帰宅して見た夢見が酷く 緊張が弛緩したところに悪魔が潜り込んできたような感じで …

よく中二病をこじらせている奴が笑われることがあるけれど、ほんとうに危ないのは中二病や高二病よりそれを笑っている奴の方であると。なぜなら、中二病なんていつかは「卒業」するものだけれど、ひとを笑うことの万能感は大人になってもなかなか卒業できな…

うつ病は脳科学・薬理科学的には 「脳内物質セロトニン・ノルアドレナリンのバランス不調」と定義される。東洋医学では「体の凝りや呼吸の浅さ」が抑うつの本質的な原因だとする。進化心理学的には「抑うつ」は「現状、いる場所や人間関係がよくない」 現実…

思えば１０年以上、ネットにネガティヴな言葉を嘯いてきた。 一種の芸風みたいなものなのかもしれない。でも自分自身に対する好奇心が薄れてきた。自暴自棄になるエネルギーもなく、気力が枯渇した感じ。自分について語る言葉を失ったらとき 存在する意味が…

老いはエントロピーの増大に等しい肉体を統合する力が緩んで くたびれて崩壊する それが死。散らかって汚れた部屋と、老人の醜さには通底するものがある。春になり空気が緩むと精神も弛緩する。 リラックスする方向ならよいのだが、 心の規律が乱れる方向に…

花粉症に伴って痒くなった目を擦りすぎて 右目が腫れ上がってしまったので眼科に行った。4種類の目薬と塗り薬を処方された。 抗アレルギー剤・抗生物質・ステロイド等だ。錠剤なら複数種類あっても一気に飲めば済むが 目薬はそうはいかない・・早く治したい…

にわか将棋ブームでノンフィクションをいくつか購入した。 名著の誉れが高い「聖の青春」が抜群に面白かった。聖の青春 (講談社文庫)(2002/05/07)大崎 善生商品詳細を見る幼少期にネフローゼを患いながら名人に後一歩で手が届きそうなところで 29歳にて夭折…

急に落ちた。ほんの数日前にネットに書いた文章が自分のテキストとは思えない。抗うつ剤を再開しようかどうか悩む。