10年ほど前に親交のあった人がアスペルガー症候群だった。
東大院生で驚くほどハンサムだった。
ネット上のチャットでは雄弁なのに
対面では殆ど会話らしい会話が出来なかった。
学歴・ルックスとコミュニケーション力の断絶が絶望的にあって
あれほどバランスの悪い人もいなかった。
緩い女性関係に溺れて社会に出ることを極端に恐れて
大学院に隠棲しながら休学を繰り返していた。
結局破綻して全ての人間関係を絶って郷里に逃げ帰ったあとの消息は不明だ。
うつ病や統合失調症は薬物である程度治せるし
病気に対する社会的理解もあるけれども
アスペルガー症候群のような人格障害は人に理解されにくいし
これといった治療法も確立されていない。
リンク先のように症例名が消えるのは
ただでさえ認知の低い人格障害への理解の妨げになるのは間違いない。
精神医学は完全に対米追従でDSMが殆ど不磨の大典化している。
日本の精神医療のレベルの低さは目を覆わんばかりではあるけれど
この件に関しては何とかして欲しいと切に願う。
アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2) (2009/09/30) 岡田 尊司 商品詳細を見る |