無気力の言い訳

近年身につけた「他者との諍いで交わされた言葉を脳内で反芻しない」というライフハックの恩恵で、以前同様のことがあったときよりも明らかに精神ダメージは少ない。しかし脳内で言語化しなくても、元から下降気味であったメンタルの調子が上向くはずもなく、ひたすら無気力だ。

加えて今週は受注数が少ない。3月から5月の絶好調は何だったのだろう。先月は大口の受注に救われたが、それを別にすると急転直下といってよい状態だ。危機スイッチが入って対策を練らないとダメなのだが、なまじ無気力の理由があると、それを言い訳にしてなにも実行に移せない。加えて「このままダメになってしまえ」という破滅願望みたいなモヤッとしたなにかが、心の片隅に生じている。

仕事を通して人様の役に立っているというのが、初老にさしかかりつつある自分のアイデンティティなのだが、それが揺らぐと不安を通り越して、気力がなくなってしまう。反骨心より無気力が肥大化するのは、加齢して生命体としての活力が減じているからだろう。

なんだかんだいって、上記のようなことをウダウダ考えているのは、まだまだ自分に執着があるからだろう。自己への執着が薄れれば、対人フリクションで気分が悪くなる影響も減じるはずだし。はぁ

KENWOOD LS-SG7がマジで銘機でした。

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送料込み3600円で入手した20年前の廉価スピーカーKENWOOD LS-SG7。最初の印象はfレンジは広いがDレンジが狭いでした。20年前の廉価スピーカーですのでエージングもなにもないとおもっていました。しかし、3日ほど大きめの音量で鳴らし続けると音が激変しました。Dレンジ(ダイナミックレンジ:小さな音と大きな音との広がり)がグンと拡大して、実にHi-fiなサウンドになりました。メインオーディオとの比較ですのでプラシーボではないはずです。

状態の良さから一〇年以上通電せずに冷暗所に保管されていたのでしょう。なので振動板が硬直化していて鳴らし続けた結果ほぐれたようです。4,500円の中華アンプでここまで良い音で鳴るのだから、ちゃんとしたプリメインアンプで鳴らせば、故長岡鉄男氏が絶賛した理由が更に深く理解できそうです。

長岡鉄男絶賛機ということでヤフオク等でやたら強気な値付けがされていることもありますが、量産されたスピーカーですのでメルカリ等で探せば、5,000円以下で入手できるのでコスパ良すぎです。真の意味でのHi-fiスピーカーですので低音がドカドカ鳴ったり、高域を強調した音作りでないと良い音判定しない層には良さが判らないかもしれません。

知識の習得度は手段としての必要性に比例する

「学ばなければ・・」とおもいつつ長年学習できないことは誰にでもある。私にも山のようにある。それが日々プレッシャーになって不必要な精神力を蕩尽している。

一方、全然それを欲望していないのに、知識とスキルが加速度的に増えることがある。なぜだろうかと考えた。

知識の習得度は手段としての必要性に比例する

手段としての知識を欲望すると学べない。目的に達するために手段を為すことが不可避になった場合に結果的に知識が増える。そんなことを昨日少し複雑な棚を組み立て完成したときに、ふと思い至った。

例えば競馬だと最初の動機は「ギャンブルとしての一攫千金」だろう。しかし無作為に馬券を買っても当然当たらない。そこで血統について学んだり、コースについて、騎手について、厩舎について、馬体について、ラップについてと知識がドンドン増える。あくまでもギャンブルとしての一攫千金を目指しての手段としてだ。場末の飲み屋で小汚いオッサンが赤ペン片手に競馬新聞に印をつけている。過去の走破タイムや、コースや距離との相性に細かく目配りしている。目的が明確なら手段に関する知識は努力しなくても手に入るのだ。

手段が目的化することを趣味という

これは長岡鉄男氏の名言として有名だ。馬券を当てるための手段だったはずの血統研究自体が目的になってしまう。これが血統趣味だ。血統に関する知識を欲望すると手段として、馬産に関する本を読破したり、遺伝の法則に詳しくなったりする。

自作PC・動画撮影と編集

最近の趣味だ。これも自作そのものを最初から欲望したわけではない。仕事道具でもあるPCのスペックアップのための手段として、試行錯誤しているうちに、その試行錯誤そのものが目的になった。動画撮影と編集も「好きなバンドの動画を繰り返し楽しみたい」が出発点だ。撮影も編集も手段に過ぎなかった。しかし、今では撮影そのもの、編集そのものを楽しんでいる。

というわけで

長年プレッシャーになっている「仕事関連の周辺スキル」「Webマーケティングのスキル」もそれ自体を目的にしないで、それらのスキルアップの先に得られる結果について強く欲望したり、知識自体を目的にしないで、結果としての成果物を目的にすれば、長年悩んでいたボトルネックが解消できるのでは、そう考えている。

先日の編集動画

KENWOOD LS-SG7落札

1999年の長岡鉄男氏のダイナミック大賞グランプリJr受賞機

20年前にペアで2万1千円ながら故長岡鉄男氏がハイコストパフォーマンスとして絶賛したKENWOOD LS-SG7をメルカリで落札しました。送料込みで3,600円ですので、伝説をタダみたいな価格で入手できたわけです。
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20年分の経年劣化もありますし、過度な期待は無用です。能率が低いのでハイパワーアンプで駆動するのが前提での受賞なので、中華デジアンプだと期待するのも違う気がします。

サランネットこそ欠品しているものの商品の状態は極めて良く、ありがちなタバコのヤニ汚れもありませんでした。能率が低いのでボリュームをかなり上げないと十分な音量が出ません。愛用スピーカーのTEAC S-300NEOと比較するとfレンジは明らかに上、Dレンジは負けといった感じで一長一短です。アンプをよくしたらDレンジの狭さは長岡鉄男を信じるなら解消できるはずです。

アンプやプレイヤーは20年も前の製品だとパーツが劣化して実用に耐えない場合がおおいですが、スピーカーはその点、旧くてもちゃんと使えるのはイイです。とりあえず長岡ブランドを楽しむつもりで、しばらくサブオーディオのスピーカーとして働いてもらいます。

追記:7月5日

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開拓者 長岡鉄男 ([MOOK21]シリーズ)

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