ブコメを見て投稿者を叩く人が圧倒的に多くて驚いた。はてブのヘビーユーザーの思う文化と投稿者や私が思う文化の概念に齟齬があるのだろう。
情報はネットさえ繋がっていれば、大阪どころか地方の僻地でも享受できる文化の量も質も変わらない。
なにが違うのかといえば「生身の人」だ。どの分野でもトップの上澄みは圧倒的に東京というか関東圏に在住している。彼らのパフォーマンスを生で観たり、実際に会って知人になれたり、個人として認識されるかどうかは、やはり住んでいる場所のアドバンテージがとても大きい。
話を広げすぎてもなんなので、例えばミュージシャン。人口比率以上に東西のレベルの平均値が全然違う。優れたミュージシャンが音楽で食っていくには上京しないと話にならないからだ。
私の好きなビートルズトリビュートバンド界隈というニッチ分野でも、平均値は関東圏の方が残念ながらずっと上だ。もちろん関西のハイエンドは関東に負けていないとおもう。しかし、ハイエンドの厚みが違う。人材の絶対量は三倍ぐらいは違う。それに関東のハイエンドの方々の出身地を聞いてみると関西だったり福岡だったりする。関西の薄いハイエンドを構成するのは、ほぼ100%関西出身者だ。
落語だって、上方落語はあるけれど、落語家の絶対数が全然違う。常時稼働の寄席が四つあって、さらにそこに出られない一門も人気を背負っていたりする。上方は寄席自体がない時代が長かったし、出来た寄席にも東京の落語家を客演させないと場が持たない。上方には上澄みが少なすぎるのだ。
趣味のサークルだってそうだ。血統研究の飲み会も東京ではあった。関西では成り立たなかった。成り立つだけでなく、けっこうな有名人が当たり前のように参加していた。あのときは東京半端ないって心から思った。
以上、人材の厚みという点では、東京はやはり次元が違うという 私見でございました。