動きに思考を沿わせる訓練
肉体の速度は思考の速度より遅い。この齟齬が不幸の主因の一つだという考え方がある。思考は高速かつ散漫、肉体は低速で常に一つの動きしかできない。脳内の自我認識と、肉体がアクセスする現実の乖離が閾値を超えると、人は心の透明度を失う。
禅やマインドフルネスは、この齟齬を埋める訓練ともいえる。やってみればわかるが、思考の速度と体の動きを同期させると心が落ちつく。
思考は過去現在未来をフラフラ行き来する。一方、肉体は今ここにある現在にしかアクセスできない。思考速度を肉体に寄せると、思考のふらつきがなくなる。心の軸が定まれば、安らぎが心を満たす。この安心感がパーソナリティの土台になると、心の闇は晴れ、対人関係も改善する。
そわそわと落ちつかなかったり、不安で何ごとにも着手できない場合、ゆっくりゆっくりと机の上を整理したり身辺のゴミを処分するだけで、胸中に漂う黒いなにかを追い出すことができる。体を動かし心静めるルーチンを獲得すれば、正体不明のストレスが溶けていく。このようなマインドフルネスの手法は本当に役に立つ。先人の智慧は侮れない。
試撮
youtu.be
レンズは安物だし、センサーサイズはマイクロフォーサーズで変わりないのに撮影映像の腰のすわりが違う。多少はプラシーボもあると思うけれども、今のところ撮影品質も操作性に関しても満足している。
試写(RAW現像)