天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

後ろを見ながら歩いて転ぶのは当たり前

意識改革というのは理性の力でなんとかなるもので、7年か8年前に「過去と未来について考えていると気づいたら、それを振り払い今に集中する」ということを意識し続けた結果、特に不快な過去を思い出して、うわぁーっとなって不愉快になることがなくなった。ほぼ完璧に。

大脳では無く小脳や視床下部レベルで染みついたトラウマは原理的に消せない。安易に消せたら人は生きていけないからだ。しかし、染みついているからといって、それをいちいち呼び出して、理性で言語化してもいいことは、ほとんどどない。まったくないといっても、よいかもしれない。

脳の仕組みとしての「トラウマを忘れない」と理性において「トラウマを忘れない」というのは似て非なる。後者は理性をもってコトバでいじくり回すから改竄に次ぐ改竄で、原形を留めていないことも多い。

トラウマに固執するメンヘラって、最近はほぼ縁を切ったけれど、長期スパンでいっていることを観察すると、語っている負の経験の内容が、過去に嘯いたことと整合性がとれなくなっていることが多い。過去の客観的事実と、「今」脳内に生成している「過去について」は別なのだ。

これは主観的には判らないが、客観的にはとても分かりやすい。メンヘラが失笑を買いがちなのは、この齟齬に無自覚だからだ。そういう人でも他人の齟齬にはすぐ気づく。この主観を客観的に観るのは普段から孤立している人にはとても難しい。孤立して常に怒っている人って、割と世間には多いけど、悉く人望が無い。そして、彼らにあらたな「気づき」を求めることは無理筋だ。特に中高年になったメンヘラは絶望的。かかわらない方がいい、全てが徒労に終わり、精神力を無駄に費消するだけだからだ。