天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

活力の指標

このブログの更新は、もっとも心理的敷居の低い行為の一つだ。更新して必ず読んでくれる人というのは直接の知人を含め、おそらく片手で数えるぐらいだろう。とはいえ、まったくゼロだったら書く意欲もゼロになるだろうから、ゼロと一の間には大きな違いがある。

ニフティサーブに接した1992年ぐらいから、ほぼ毎日何らかのテキストを電脳空間に放り込んでいる。仕事でのメールも含めたら、まったく一文字も指先から生み出さなかった日は皆無に近いだろう。

「少なくとも文章力だけは人並み」こういう自負が伏流している。あらゆる方面で人並み以下の私だが(運動能力・理数系の理解力・芸術系の能力諸々)文章作成に関してだけは劣等感を感じたことがない。高校三年生のときに現国の全国模試で複数回、上位にランキングされたという客観的事実が自信を支えた。過去に関しては良いことも悪いことも参照しない主義だが、客観的指標で誇らしくなったときに得られた自信ぐらいは、大切にしても人生に実害はないだろう(あったかもしれない・・・)

そういう下地を根っこに、かれこれ30年以上、毎日何らかのテキストを書いている。書き綴ることの最大のメリットは「遺る」ことだ。一度テキスト化すれば消えない。17年前に自分が何を考えていたのかを主観ではなく客観性をもって確認することができる。

またテキスト化するということは削ぎ落とすことであり、脳内の魑魅魍魎の中身から99%を取り除いて思考の外枠だけをアウトプットできる。この削ぎ落とし効果がないと、理性は形を保てず、経験則のみに基づいた理性とはいえない感情だけの思考と、定型化した体の動きしかできなくなる。これは俗世でいわれるところの老醜に他ならない。

適当に書きなぐるブログでさえ億劫になっているときは活力が相当落ちている。ここの更新頻度及び文章量と、リアルのビジネスや趣味の充実度は恐ろしいほど連関してる。

逆にいえば気が進まなくても文章を絞り出すようにでも書けば、活力が喚起されるかもしれない。まぁこの「因果関係を逆にしても、成り立つはずだ」という考え方は、概ね間違っているらしいというのが賢人の忠告ではあるのだがw