天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

リハビリテーションの基礎

一昨日担当してくれたリハビリの先生が優秀だった。この分野当たり外れが多い感じがする。その先生はリハビリの基礎定義と現在の私がもっとも必要とするリハビリのやり方を具体的に教えてくれた。

強ばった箇所の可動域を広げるために行うのであるから、まったく無理がない動きは意味がなく、まったく痛みのないリハビリもやる必要がない。負荷がかかると痛み出すボーダーラインを意識して、痛くても条件反射で筋肉が必要以上に強ばらないように工夫しながら、しつこいぐらい継続してやる。基本中の基本なのかもしれないけれども、縁がなかった自分には新鮮な知識だった。

痛みの忌避を最優先してしまうと、元できていた動きができないままの状態が固着してしまう。それを防ぐのがリハビリだ。治りきっていない箇所を意識して痛みを意識しながら負荷をかけると、体はその箇所をより一生懸命元に戻そうとする。治癒力を後押しする力にもなる。リハビリテーションを手術後のオプションみたいな意識でいると、治るものも治らない結果に帰着してしまう。

リハビリテーション哲学というのは応用が利きそうだ。

外傷だけではなくメンタルの脆弱性にも、この方法論は使えるのかもしれない。自分の心の弱さに安住していると、心は更に脆弱になってしまう。その脆弱さを守るために変な理論武装を始めたりすると「無用の人」が誕生する。ヤワな心理状態が内面化してしまう前に、早期の心のリハビリが必要だったのだ。ガチガチな心のまま人生後半を迎えてしまうと末期は暗い。

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