天空団地_404

The words we give to others are often the ones we most need to hear ourselves.

マイクロアクションの効能

ライフハックというのは数え切れないほど世には溢れている。

しかし、本当に役に立ったとおもえる手法は少ない。実用性がないというより実行に移す気力そのものの問題だったり、そのライフハックを行う前提条件のハードルが高すぎたりする。

一方でどんな条件の人にも適用できて、極めて実効性が高いライフハックというより「発想の転換」といえば良いものは結構ある。私の生活が健康面では劣化が続いている点を別にすれば、10年前、15年前と比べていくらかマシに、精神面の安寧が多少たりとも増えたとしたら、いくつかの使える気づきのおかげと言えるかもしれない。そんななかで、極めて単純ながら日々の生活を大分マシにしてくれた考え方をあらためて紹介したい。ほんとうたいしたことじゃないし、人によっては「何を当たり前のことを悟ったようにいっているのだ」と嘲笑されそうだが、メンヘラにとっては目から鱗だったのだ。

行動を起こせば、0.1%かもしれないし0.0001%かもしれないが、確実に行動前よりはマシになる。

これだけだ。
汚部屋に住んでいるとする。眼前のゴミを一つゴミ袋に入れたとする。汚部屋には変わりがない。何も変わっていない気がするだろう。しかし、そのゴミが取り除かれたことで、行動前の汚部屋よりは「確実にそのゴミ一つ分は綺麗になっている」のだ。

ここで「一つぐらいじゃ何も変わらない」とシニカルになるのか、「とにかくゴミ一つ分、0.1%は綺麗になった」と考えるかの違いが大きな分水嶺になる。

「何も変わらない」とゴミ捨てを止めるとのと、「それでは、ゴミを更に三つ捨てたら0.4%綺麗になる」と考えるかの違い。見た目何も変わっていない気がするという「気」、言い換えれば気分に支配されるのではなく、数値化して「確実に100%の汚部屋から99.6%にレベルアップした」と理性で捉えるのだ。

物事は一度着手すれば加速するというのは誰でも知っているはずだ。汚部屋率99.6%にまで一分の動作で変化させることができた、なら10分根を詰めたら94%には理屈上できるはずだ。そう思うと大して変わりなく見える汚部屋率94%の部屋が誇らしく見えてくる。

大切なのは1分の作業で0.4%綺麗になった場合、10倍の時間をかけたら10倍の4%ではなく、実際はその倍以上の効果が得られることだ。部屋の綺麗汚いはあくまでも主観的なものなので、絶対数値が4%だとしても、視界からゴミが消えたら気分的には84%(適当)相当の改善になる。効果は二乗で増えていく感じなので、おそらく1時間作業を続けたら、期待値以上に部屋が綺麗になる。

小さな改善に意味を見いだす。

細かいところまで常に改善することが習慣化している人と、眼前のゴミをゴミ箱に移動させることにさえ躊躇する人との間には、時間の経過と共に絶望的な差が生まれる。汚部屋住人、ひいては引きこもって鬱屈としている人って、目の前のゴミに手を伸ばすことにさえ躊躇いがある人ではないだろうか?

この考え方って、汎用性があるし、あまり誰にも批判されにくいはずだ。だってゴミをゴミ箱に捨てる一つの行為に批判される理由なんて皆無だから。