「肩関節複雑骨折」という外傷名だったみたいだ。とはいえさほど複雑でもなかったのが不幸中の幸い。
人生初入院プラス初手術。親知らずを抜いたぐらいしか経験のない私だった。手術自体に恐怖はなかった。折れてから手術するまで賞味5日もあったので、日に日に増す痛みと対峙しながら「さっさとくっつけて欲しい」そんな気持ちが優っていた。
特に前日の晩は痛みが酷くほとんど寝られなかった。寝不足のまま病院に行き、手術自体は、点滴麻酔であっという間に終わった。術後も患部には強く麻酔が効いていたのだろう。痛みはなくタダぼんやりしていた。
手術した病院はポートアイランドにある医療産業都市の一角にある病棟。未来的な雰囲気があって病んだ空気よりも、清々しさすらかんじる環境だ。
一番辛かったのは意外にも
尿道カテーテルの不快感だった。施術中に漏らさないように麻酔が効いているときに突っ込まれる管。麻酔覚醒後も外されなかった。これが不快で強い尿意を感じるのに実際は膀胱は空っぽ。とはいえ、キツい尿意を何時間も我慢するのは、骨折の痛みよりずっと苦痛だった。何度か看護師に朝まで我慢するように説得されたのだが、結局泣き落として23時ぐらいに外してもらった。
翌日には退院
尿意地獄から解放され、麻酔が継続して患部も痛くはない。中途覚醒を繰り返しながら朝を待った。将棋ウォーズを延々とやったが、術後で頭が働かないのか全敗だった。
退院日の晩
麻酔が完全に切れて患部が痛み出した。それもかなり激しく。鎮痛剤を山のように処方されていたのだが、気休め程度にしかならなかった。手術前日の晩よりもつらかった。
その翌日
不思議なほど痛みが治まった。まだまだジリジリ痛いが、この程度なら楽勝で我慢できる。なので溜まっている仕事をこなして、散らかっている部屋を掃除して、洗濯をした。競馬投資額600円は戻ってこなかった。ハナ差で馬単を取りこぼしたw
あとは
回復を待つだけだ。あの尿意地獄で苦しまないためにも、手術のお世話にならない健康的な生活を意識したい。