誰それが悪いから、俺の人生は浮かばれないと嘯く人がいる。他者に責任を負いかぶせるのって、消耗するだけで筋が悪い。恨むことに精神を疲弊させたり、他者を非難することで第三者に不快な印象を与えて、結果人間性を疑われる。リスクと損ばかりでメリットがない。
誰かのせいで人に馬鹿にされるってありそうでない。哀れまれることはあり得るが、人は他人の欠点をあげつらって馬鹿するほど暇ではない。あざ笑いのターゲットは大抵の場合、自己弁護とそれにともうな傲慢さが滑稽に見える場合だ。滑稽なものを笑う手間を人は不思議と厭わない。
自尊心だけが膨れ上がって、顔を真っ赤にして自己弁護をすればするほど石を投げられるって、よくある光景だ。普段は石を投げる側なのに、自分が石を投げられる立場になると、なぜそうなるのかを理解できない。その非対称性の痛々しさが残念なことに嘲笑のターゲットとしては絶好なのだ。痛々しさを晒すことで、他者の好奇心の肴になっている人は結構いる。トリックスターという属性だ。
共感してくれる人がいない限り(本当はいてもだけれども)、他責的な言動は厳に慎んだ方が賢い。なにかを攻撃すれば、大抵倍返しで返ってくる。メリット・デメリットを考えたら、まずは自分で責任をいったん引き受ける方が、結果的に圧倒的に楽だ。ほんとうに・・・