【書評】お前ら、ブログなんか書くな!プログラミングも古い!物を作れ!物を作れ!そして物を作れ!/「Makerムーブメント宣言」 - マトリョーシカ的日常
生きるってことは何かを作り続けることだ。ボーッとしているだけでも新陳代謝で身体は新たな細胞を作り続けている。あまり作ることを意識しないような仕事でさえ、実際は確実に何かを作っている。製造業だけがものを作っているわけではない。新しい契約をつくり、商品の流れをつくり、情報の流れを作っている。誰かに声をかけるだけで確実に(微細ではあっても)人間関係も常に更新され続ける。
頭の中だけで思考を反芻するだけで、何もアウトプットせず何も身体を動かさなければ、さすがに何も作ることができない。厳密にいえば脳細胞の疲労を作ることはできるかもしれない。脳の働きも、考えたことを口に出すなり文章にするなりしてアウトプットすれば作ることに結びつけることができる。アウトプットに結びつかない思考は特にネガティブなものだと害悪しか無い。
悲観的かつアウトプットしない、行動しない作らない人間は一番不幸な人間なのだ。クヨクヨとふさぎ込む暇があったら、その鬱憤を文章に記してブログで発表したらよい。思考をアウトプットする気が無いのであれば、無心に身体を動かして目の前のゴミをゴミ箱に捨てる方がよい。
気鬱な人の身辺は大抵散らかっている。一日ぐらいは思考を停止して掃除と整理をしよう。頭の中の情報ノイズを除去・整理するのは困難だが、掃除をすれば確実に部屋は綺麗になる。無駄な人生、せめて綺麗な部屋を作ってそこで暮らそう。きっと非生産的なネガティブ思考の発生比率も下がるはずだ。