盆踊りの準備と撤収作業を手伝った。
地域のためのボランティア的なことは
子どもの頃にやった地域の清掃以来30年ぶりぐらいかもしれない。
善良な人たちとの共同作業というのは
精神衛生上とてもよいみたいで暑かったけれど嫌ではなかった。
ひとつ教訓になったことがあって
普段からこういうことをやっている人にとっては
常識に属することかもしれないけれども
「出して組み立てるより、解体して元に戻す方が大変」ということだ。
放出して生成させることが思った以上に容易で
分解して元の場所に収める方がずっと面倒だった。
これって人生にもいえて、世に命を受けて若さで突っ走る時期より
人生の終わりに向かって衰えたものを労りながら収拾をつける方が難しい。
青春はほとんどの人にとって輝かしい日々だが
老年を美しく生き抜ける人は多くない気がする。
限られたエネルギーをいかに上手く配分していくか・・・
命の真価は人生の後半に問われる。
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