意図的にネガティブな自己イメージをアイデンティティにしている人はメンヘラに多い。彼らがネガティブな記憶や自己イメージにこだわりがちなのは、それが身を守るために必要だと信じているからだ。だから弱い人間ほど弱さゆえにマイナスのセルフイメージに拘泥される。
同じ失敗を繰り返さないためには必要な記憶であり感情ではある。だが現代社会において過度なネガティブ志向は、不幸の大きな要因にしかならない。同じような社会ポジションや人間関係に身を置いても、人によっては自分は不幸だといい、ある人にとっては幸せだという。
弱さゆえにネガティブな自己同一性を持った人が、それを脳内で肥大化させないことを意識するのは、人生を楽にするために必要な智慧だ。別に無理にポジティブに考えたり振る舞えとはいわない。無理だし。しかし、無駄な思考で自らを哀れむのは馬鹿らしいし、結果的に他者からも侮蔑される。
AIによる自動生成画像
二人の囚人が監獄の窓から夜空を見上げた。
一人は薄汚れた鉄格子を、もう一人は輝く星を見た