ここ半年ぐらいの向上心のなさと好奇心の衰えについて
年々確実に悪化している持病の背面疼痛、常時鈍い痛みが精神を支配している。これが諸々の足枷になっている。痛い箇所があると脳はそれを紛らわせるために脳内物質を出す。その方面に体が適応しようとすると、意欲・好奇心の源になるドーパミンの放出量が減る。脳内物質の絶対量には限度があるので、あれもこれもはケアしてくれない。
軽度の脊椎側湾があるので疼痛自体は若いときからあったけれども、30代ぐらいまでは若さ故にそれを抑え込むだけの筋力と豊富なドーパミンの放出が保てた。しかし馬齢を重ねると筋力は落ちるし、脳内麻薬の放出量も減ってしまう。
平均以下能力の数を数えたら両手でも足りない。音楽が大好きなのに障害者レベルで音楽の才能が無いので楽器は19歳で諦めざるを得なかった。(どれぐらい酷いのかというと、リズムに合わせての手拍子すら拍が合わず他人に失笑されるレベル)それ以外にも不幸自慢はしたくないので列記はしないが、劣等感で首をつりたくなることは若いときは茶飯事だった。
私の最大の長所は好奇心の対象に対して没頭できることで、若いときはナチュラルハイレベルでドーパミンが放出されまくっていたのだろう。なので海賊盤の蒐集で一時期日本一を自負したこともあったし、サラブレッドの血統研究では専門家と朝まで語り合ったり、競馬専門誌に取材を受けたことさえある。それ以外にもいろんなマイブームで突進して、そこで人見知りにもかかわらず交友関係が広がったりした。
好奇心の旺盛さは私が生き延びるための不可欠な要素だった。それが枯渇しだして本当に焦っている。もう人生に刹那の絶頂感を感じることはなく、老いと疼痛を誤魔化しながら、今の生業で細々と生きていくしか無いのか。
今一番欲しいものは「疼痛と抑うつから解放されること」だ。その次の欲望は両親の健康と今の生業の延命。それぐらいで手一杯で、野望といえるものを想像することすら難しくなってしまった。
まぁ、このところ将棋動画を猿のように見ているので、将棋は楽しいかもしれんけどね(棋力は10級で頭打ちw)