アウトプットを広義に捉えたらよいらしい。
仕事もアウトプット。ブログを書くのもアウトプット。ジョギングもアウトプット。交友もアウトプット。
肉体を起点に世界にアクセスすることは広義ではすべてアウトプットだ。
そして精神と肉体の健全さはアウトプットの質に左右されるらしい。
脳内活動や肉体が持つエネルギーをうまく外部に放出しないと、心が病み、肉体も病む。
インプット過多かつアウトプットが稚拙で、インプットしたものが腐ることこそが現代の病巣なのだ。そういう考え方だ。
コンテンツの入手が安価になり容易になりすぎると
その容易さ低廉さに比例して人は活力を失う。豊かさのパラドクスだ。
読んだ情報を加工して発信する。得た智慧をつかって生活のクオリティをあげる。摂取した栄養を肉体の動きに変換する。アウトプットの巧拙が人の品位を決める。
うまくアウトプット出来なくて、Twitterで毒を吐いたり、溜まって腐りかけたインプット≒精神エネルギーをアルコールや暴力に費やしたら最悪だ。
「つまらない」という現代人が抱える苦悩は、アウトプットの質が悪いことが原因だ。好奇心が萎えるのも老いによる要因よりも、アウトプットを面倒に感じる怠惰の方が影響が大きい。
英語を勉強したい、と延々願望しながら学習が進まないのは学んだ英語をアウトプットする場がないからだ。日本語を話せない隣人がいたり、突然海外に放り出されたら英語は身につく、アウトプットせざるを得ないからだ。
「つまらない」「やる気が起きない」「好奇心が萎えた」等の問題はアウトプットの質を考慮しない人生哲学の浅薄さがその理由だ。
インプットする対象を探して疲弊するより、アウトプットする場を探し、良質な放出について考えるべきだ。
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