毎日、1分程度の動画を作成して、新設したYouTubeチャンネルとTwitterアカウントに投稿する習慣をはじめて二週間になる。根を詰めてたまに2時間なり3時間学習するより、日々わずかな時間を割いて、小さな経験を積み重ねる方が進歩が格段に早いことに気がついた。毎日やることで、重要かつ基本的な作業が身体化するし、繰り返すことによって効率的なやり方が自然と身につく。なにも考えなくても手が動くようになる作業が増えると実力アップを強く実感できる。
日々のDTP作業もそうだが「考えなくても手が動くルーチン作業」の範囲が広ければ広いほど仕事が楽に、さらにいうと楽しくなる。考えなくても手が動く作業というのは謎の快感がある。世の中の人の多くもルーチンワークで日々の糧を得ているわけだけれども、この「身体化した基本動作」に宿る楽しさや喜びがあることが、社会を円滑に動かす大きなエンジンになっている気がする。
世の中の人の多くが、わりと機嫌よく働いていられるのも「身体化した体の動きに換金力がある」のが理由だろう。美容師の知人が日々他者の頭髪に対峙しているだけで「楽しくて仕方がない」といっていたのを思い出す。喜びがあるところに創意工夫が生まれ、自信とプライドが生まれる。そういう人はプロフェッショナルと呼ばれてルーチンワークに高い付加価値がつく。
そういう気づきがあったので、動画作成や仕事だけでなく、喜びに昇華しそうな日々のルーチン化した日課を増やしてみたい。肩肘張って「学習」とか「目標達成のための手段」と考えてしまうと過去の経験則からして失敗するから、遊びと変わらないようで積み重ねが次の展開につながる、そういう何かを見つけたい。
