今朝のTwitterで多数RTされていた明朝体に関するこち亀パロディがツボだった。
一応印刷の仕事をしているので中川の側に回って笑ったらよくないのですが、駄目でした(^_^;
試しに自分で書きだしてみました。やはり難しい
「明朝体」の三文字で書体の差異を瞬時に判別できる人はプロ中のプロでしょう。
ただ書体というのは不思議なもので数文字では差がわからなくても、塊としての文章になると歴然と印象が変わってしまいます。フォントパッケージというのは、個々の文字の象形だけではなく、文字毎の微妙なサイズの調整と文字間隔のバランスも含めての総合的な作品だからです。
明朝体とゴシック体
私の仕事でお客さまから入ってくるデータの8割強はゴシック体です。告知用のフライヤーや商品説明のフォントとしてはゴシック体の方がインパクトが強いのに謙虚な感じもあって好ましいからです。それにスマホ世代には明朝体は馴染みが少し薄いのも理由かもしれません。
フォントにコストがかからなくなった時代
プロ用フォントを使う人が激減した。10年前ならプロとアマチュアの明確な差は使用フォントで一目瞭然の場合が多かったです。それぐらい無料の汎用フォントと商用フォントのクオリティの差が大きかったです。しかし今ではフリーフォントのクオリティが上がりすぎたので、プロでさえお金を払ってフォントを購入する人が激減しました。よほど大きなデザインプロダクションか書体命の出版社がほとんどでしょう。Macに標準装備されているヒラギノの影響も甚大です。あと以前はウン10万円払わないと使えなかった書体がワープロソフトのおまけでついてきたりしています。(一太郎に附属された秀英明朝にはおどろきました)
上記の理由で二昔前は一番多かったデータトラブル「フォントのアウトライン処理忘れ」がほとんど問題にならなくなりました。先方にだけあって、こちらに常備していないフォントというのがほぼ無くなりましたので。あるとしたらアルファベット系フォントですけれども、9割方フリーフォントなのでその都度こちらでダウンロードすれば良いだけです。
マイブームのフォント
octoba.net
これです。スマートフォンに馴染んだ人に親しみを持ってもらいやすいのと、とにかく新鮮な印象を与えながらフォーマルな印象も兼ね備えているところが気に入っています。使いどころはエクセルの見積書等しかありませんけれども。エクセルを多用する方は一度フォントにこれを使ってみることをお勧めします。新鮮な気持ちが味わえるはずです。