２年ほど前に断捨離がマイブームになった。捨てまくって相当しっくりした。それから2年。またモノが増殖して収拾がつかなくなりつつある。さらにモノだけではなく、各種サブスクの恩恵という弊害で、溢れる情報（コンテンツ）を消化しきれなくなった。
加齢に従ってあちこち調子が悪いのにくわえて、毎度おなじみのビジネスの将来に対する危惧。この二つの大きな不安を常に抱えて、気晴らしを求めている。結果、欲しいモノは大抵手に入れたし、娯楽の手段だけなら多すぎてウンザリするぐらいある。特にコンテンツが常に在庫過剰状態。それらの処理に節制ポリシーを己に課さないと、消化不良で無気力になってしまいそう。というか、なりつつある。
断捨離の筆頭は電子書籍だろう。Kindle Unlimitedは中毒性があるし、「こんな本までサブスクで読めるのか」という感じで、未読が積み上がる一方だ。結局、読了しないで返却する本が半分ぐらいある。思い切って春まで休止して、手持ちの紙の本を消化するのが良いかもしれない。
あと、iPadで読む無料漫画に時間をとられすぎな点もある。だいたいどんなヒット作でも最初の3話、多くは第一巻は無料で読めてしまう。嵌まったら漫画喫茶に突入して残り読破すれば、実費で買うより10分の一ぐらいのコストで読めてしまう。ここ半年ぐらいはここ10年で一番漫画を読んでいるかもしれない。YouTubeを見過ぎて少々飽きてきた反動なのもあるだろう。
さらにネットの無駄で雑多な情報を流し読むのも減らしたい。はてなブックマークの総合で上位の記事は大抵面白いので、かなりの時間をかけてしっかりと読んでしまう。それだけならいいのにRSSリーダーでお気に入りのサイトを巡回して読むのにも膨大な時間を費やしている。これは長年の習慣なのだけれども、8割は無駄な時間つぶしの情報をダラダラと未消化に流し込んでいるだけだ。これも減らさないと。
音楽コンテンツも気づけば、3，4回繰り返して聴けば多い程度のほとんど再聴しないアルバムが、大量にサブスクにお気に入り登録されている。音楽は一定の時間でしか流れないので、本のように読む速度を上げたりはできない。あれもこれも聴いていると、本当に好きな音楽がわからなくなる。で、聴きづかれての果てに、何十年と愛聴している特定のアルバムに回帰してしまう。もう新しい音楽との邂逅を期待するより、過去に好きだった音楽を深掘りする方が、音楽生活は間違いなく充実するだろう。
体調が優れない中、たくさんのコンテンツに溺れていると、アイデンティティが揺らいで、だんだんと憂鬱になってくる。豊富がゆえの憂鬱って、わけわかんないので、もう少し整理縮小・厳選化をして、娯楽を娯楽として楽しめるようにしたい。モノの断捨離については後日書きたい。
通天閣
