天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

汚部屋脱出の思考方法

10年前までは足の踏み場もない汚部屋の住人だった。それがある一つの考え方で見事に脱出できた。

一つゴミを捨てただけでも0.01%は汚部屋ではなくなる

もっとましな言い回しがあるかもしれないがコレだ。汚部屋の住人には特徴があって「汚れた部屋と綺麗な部屋の二項対立で思考が固着している」ことだ。脳裏に完全に片付けられた部屋を想像しているので、多少片付けても汚いままの部屋にウンザリして、結果わずかな掃除すらできなくなってしまう。

これを「とりあえず目につくゴミをゴミ箱に入れたら、100%の汚部屋が97%ぐらいにはなる」と考える。少しやっただけで3%の改善だ(あくまでも概念なので実際は0.3%かもしれないが、大した問題ではない)、なら汚れた食器をシンクに運べば95%、散らばった本を本棚に戻せば93%という感じで、小さな行動にいちいち価値を付与する。

この考え方の効能は絶大だった。目につくゴミをゴミ箱に入れた段階で、次の食器をシンクに移動させる意欲が普通に出る。その連鎖で10分ほどの片付けにはすぐ着手できるようになる。習慣づけると主観的に100%汚れた状態から、20%は片付いた状態に近づけることは容易になった。

着手が容易になると10回に一回ぐらいは気が乗って1時間ぐらい集中して片付け・掃除ができるようになる。一人暮らしの生活空間なんぞ、小一時間で主観的には、ほぼ90%ぐらいは片付いてしまう。

この考え方は掃除に限らず、思ったどおりに行動に移せない万事に役に立つ。とにかく着手してしまえば進捗率0%から1%ぐらいにはなる。0%と1%の違いは大きい。0から1にするより、1から10にする方が遙かに容易だ。

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