瞑想と向精神薬は普通共に語られることはないです。健全な精神と病んだ心というのは対極の位置にあります。
瞑想の真似事をするようになってしばらく経ちますが、あまり不必要なことを考えない練習をしていて一つ気づいたことがあります。「抗不安薬がテキメンに効く」ということです。抗うつ剤は生きていくために僕には必要ものなのですが、抗不安薬は効いているのかいないのかよくわからないところがありました。それが最近はとてもよく効くのを実感できるのです。
おそらく過剰に考えることが当たり前になっていたので、常に脳が極度に疲労していてベンゾジアゼピン系の抗不安作用程度では脳の興奮を制御できなかったのでしょう。それが瞑想によって脳の暴走がおさまったので薬が効く余地が生まれたようです。
抗不安薬にしても睡眠薬にしても、効き目を強く実感するのは「あまり心が病んでいないとき」というパラドックスがあるようです。そういえば普段、薬に縁がない人が「睡眠薬の効き目に驚愕する」というのはよく聞く話ではあります。