「察しあう人間関係」はトラブルの火種だ。リンク先にあるように女性は「察してくれないこと」に怒ることが多い。社会生活上においても「察しが足りない」と咎められることは茶飯事だ。違ういい方では「忖度する」ともいう。忖度力のある人はコミュニケーション力が高いと見なされ出世しやすい。反対の人は「空気が読めない」と蔑まれ出世も覚束ない。
僕も最近怒ったことを思い出すと「これぐらいは察してくれて当然だ」と思っていたことがそうでなかったときに激しく立腹した。忖度力に依存した日本社会はよい面もあるが、総合的には負の側面の方が多いとおもう。
自分の人生経験から帰納すると、「部下に過度の忖度力を期待する上司」というのは大抵無能だ。そして上司に対して過度に忖度力を発揮しようとする部下も無能。そこそこの忖度力は常識であって過度に気にするのはダメだ。ここで浪費されているエネルギーを他に振り向けたら、低いといわれる日本のホワイトカラーの生産性も大分マシになるだろう。