苦手科目は数学・英語・音楽・体育だった。
その割には劣等生意識が希薄だった。
なぜなら国語と社会に関しては異常に得意だったからだ。
厳密に言うと国語は現国だけが得意だった。
古文と漢文は駄目だった気がする。
二科目だけ出来ても進学はおぼつかない。
高校は平均値の学力の生徒が行く学校だった。
私大入試は英語・日本史・国語なので何とかなると思ったけど
英語が壊滅的に駄目なので現役ではひとつも受からなかった。
一年浪人して関関同立と甲南を受験して全部受かった気でいた。
しかし結果は5勝5敗だった。1年浪人しても英語が足を引っ張った。
先天的に知能指数が低いのなら諦めもつくが
日本史は自己採点ではいつも満点近かったし
現国は模試で全国ランキングの上位に名を連ねたぐらいだ。
大学に入っても2年で終わるはずの英語とフランス語をたっぷり4年かけた。
危うく留年するところだった。
僕にとっては現国と社会は「ノンフィクション」であり
それ以外の教科はフィクションというか概念(コンセプト)だった。
概念を脳内で整理する力が弱いのだろう。
だから英語が自分にとってのノンフィクションになったら
ひょっとしたら得意になるのではないかという希望は未だに捨てきれないが
現実問題として英語が出来なくても日本という国で暮らす分には困らないので
永久に得意になることは不可能だろう。