天空団地_404

The words we give to others are often the ones we most need to hear ourselves.

三遊亭兼好独演会@喜楽館


春風亭一之輔師匠の次に大好きな落語家、三遊亭兼好師匠の独演会に行きました。観客を笑わせる力だけなら、ひょっとしたら一之輔師匠より上をいっているかもと思えるぐらい、爆笑の夜でした。人間半世紀も生きていると本当に腹筋が痛くなるほど笑えるって滅多にないですから、本当に楽しかった。

よく「話芸」っていいますけれど、落語家のパフォーマンスは口先だけではなく、表情や身体の動きも高度な芸です。そしてこれこそ生で落語を鑑賞する醍醐味です。同じ芸でもYoutubeで観るのと眼前で観るのではまったく質が違います。

一之輔師匠と兼好師匠の共通点を考えると、「独自の笑いのレトリックを持っている」ってことかなとおもいました。人間の持つ生身の存在感とオーラがあって、本人にしか演じることができない笑いが名人にはあります。テキストに還元できない「何か」これがあるかないかで大違いです。


「紙入れ」は江戸落語では定番中の定番らしいのですが私は初めてでした。一之輔師匠はやらないネタなのかなと思ったけれど、定番中の定番なので単なる巡り合わせだったみたいです。「千早ふる」と「井戸の茶碗」はなじみ深い話ですが(俺もこう嘯けるぐらいにはなったw)、定番ネタでも全然新鮮さが失われないのがスゴかった。

落語というのは定番の話を繰り返しやるのですが、一之輔師匠にしても兼好師匠にしても毎回少しずつアップデートさせて、限りない極みに向かって進んでいくようです。この辺りが名人と凡才の一番の差異でしょう。7月にまた関西に来てくれるそうなので、今からとても楽しみにしています(^^)