「被害者意識を持つ」というのは、「弱者である私」に居着くことである。「強大な何か」によって私は自由を失い、可能性の開花を阻まれ、
「自分らしくあること」を許されていない、
という文型で自分の現状を一度説明してしまった人間は、その説明に「居着く」ことになる。
メンヘラ批判は常に天に唾する可能性を含んでいるし、某氏とは縁を切ったからもう書くつもりはなかったけれども、やっぱりデトックスしないと精神衛生上悪い。
いくところまでいくと「私の前で笑顔を見せるな傷つく」「幸福論を語るな傷つく」と特定の他者ではなく自分以外の人間を全部一絡げに憎むようになる。
先日、綺麗な女性に無差別に硫酸をぶっかけようとした馬鹿が逮捕されたけれども、弱者特権が本当にあると信じている人間というのは心底ヤバい。
ありきたりの道徳さえ否定するって、それは要するに「悪」なんだ。それにすら思い至らないような思考回路が出来上がったら、人間として終わりだ。本当に怖い。