「秘伝のエクセル」という単語で笑える人って結構いるとおもう。日本で一番愛されているソフトはブラウザを別にするとダントツでエクセルだろう。そして会社毎のローカルルールでエクセルは様々な使い方をされている。
かくいう私も見積書と請求書のフォーマットを10年前からずっと使い回している。見積書は、提携会社の創業者が使っていたフォーマットを殆ど手を加えず愛用している。今さら新しいフォーマットを作る理由がない。デザインも好みで今みても垢抜けた感じがして、ちょっとしたビジネス上のアイデンティティになっていたりする。
請求書のフォーマットは、最初の創業時に出資者の雇っていた経理の人がつかっていたものを使い回している。その人の名前は忘れてしまったが、その痕跡は10年を超えて生き残っているわけだ。わりと古風なのだけれども、請求書としてのフォーマルな雰囲気は悪くないので、書式を変えるタイミングを逃してしまった。
会社員として受発注業務をしていたときは、様々な会社の様々な書式のエクセルシートから出力された見積書や請求書を目にした。センス抜群なのもあれば昭和センスの伝票をそのままエクセルに落とし込んだものもあった。大企業の方が書式がダサい傾向があった。上司に忖度した結果、旧いデザインを変えられなかったのだろう。