【本】「小さな習慣」はスゴ本
- 作者: スティーヴン・ガイズ,田口未和
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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書名にピンときて買った。発売間もないからつまらなかったら速攻でマーケットプレイスで売ればいいし・・
予想を超える良書でした。 まだ半分しか読んでいないのですが、「モチベーションに依存した努力は失敗する」と断言している箇所に目から鱗が落ちました。脳科学の知見を論拠に文章が組み立てられているので、説得力が半端ないです。
「人はモチベーションを起点に意志の力を使って行動する。」これって我々は諸行動の基本原理だと考えている。だから人は何かを成し遂げようと考えたら、モチベーションを高めればうまくいくと考えがちだ。しかしこの本によるとそれが大間違いであり、人を不幸に陥れる大きな原因だとさえいっている。
習慣を定着させて己を高めたいと考えても、大抵うまくいかないのは、習慣を習慣たらしめる原動力に、モチベーションという動機が不可欠だと間違って思い込んでいるのが原因。モチベーションというのはその性質上、かならず逓減していく性質がある。だからモチベーションをオペレートして人生を良くしようとする発想じたいが間違っているらしい。
私には、この説明がとても腑に落ちた。というか落ちまくった。私に良い習慣が根付かないのはスタートから間違っていたからだ。モチベーションの正しい使い方は、意志の力で行動したとき、あとからついてきて行動を後押しするときだという。使う場所が違っていたというわけだ。
ただこの「意志の力」も欠点が多いらしい。その欠点をどうかカバーするか、ということが本の後半に書いてある。続きを読もう。
Live Dwango Readerの移行先はInoreaderで決まり♪
Dwangoに引き継がれて安堵したのもつかの間、結局サービスが来月末でおわるそうです(-_-;
GoogleのRSSサービス全盛期でもこのサービスを愛用してきたので残念です。
しかし、上記でサービス移設先の筆頭に挙げられていたInoreaderというサービスがとてもよく出来ていて、Live Dwango Readerの上位互換的な素晴らしさなので、この先苦労することはなさそうです。以前、ライブドアがサービス終了をアナウンスしたときは適切な移行先がないことが問題でした。しかし、Dwangoがサービスを延命してくれている間に、こういうサービスが生まれたわけで、結果として短期間とはいえ、引き取ってサービスを継続してくれたことは意義のあったことでした。
英語か・・と怯みそうになりますが、実は完全日本語対応です。言語を選択すれば日本語になりますので、まったく問題ありません。RSSリーダーの利用者には文句なしに推薦できます。
しかしRSSリーダーって需要がないのかな。情報収集にこれほど便利なツールはないのに。上記はPCがメインのサービスですが、タブレットやスマホの方でも親和性の高いサービスです。RSSリーダーを利用したことがない方、勿体ないです。
暇・孤独・疼痛・抑うつ
暇・孤独・疼痛・抑うつこの四つの境目がわからない。考えれば考えるほどわからなくなる。「ぜんぜん違うだろ?」という人が大半なのだろうか?
「わからんでもないが、暇と疼痛は違うだろ」そういう意見が特に多そうだ。しかし私的には違わない、暇は疼痛を意識させるし、疼痛は暇の辛さを加速させる。
漠然とした全身に感じる疼痛と、抑うつ感の境目がわからない。両方が不可分に混ざり合って私を苦しめる。それに暇と孤独が辛さに荷重をかける。
身体状態が精神状態に悪影響を及ぼす、精神状態が肉体状態に同様に作用する。俺の人生これの繰り返しだ。
言い換えると「心」と「神経」の違いなのか。心は脳から生じ、脳は神経の塊だ。違うようで違わない。考えれば考えるほど境界を区別できない。
「強い鎮痛剤(ダウナー系麻薬)であるモルヒネやヘロイン」が人を至福状態に導くことは、喧伝こそされないが世の常識だ。肉体と精神の不可分性を常に意識する私は、薬で辛さを解決しようと抗うつ剤を欠かさず、鎮痛剤を個人輸入している。薬が切れると「暇の辛さ、孤独の辛さ」が心を蝕む。
ダメ人間が集まって麻薬に耽溺する悪習は世界中にある。彼らは、アモルファスに混ざった「暇・孤独・疼痛・抑うつ」を一気に解決する術を共有しているわけで、生存戦略としては当然「有り」なのだろう。そういう逃げ道が日本には無い、それは社会が健全な証なのかもしれないが、ある種の人間たちにとっては退路が断たれているともいえる。
老いて人生が行き詰まって「暇・孤独・疼痛・抑うつ」に蝕まれて苦しんで逝くぐらいなら、日本を脱出して神経活動をすべてふやけさせるドラッグに溺れて夢見るように現世から逃げる方が幸せなのかもしれない。
朝から不穏なことを考えている。
補中益気湯
上京の高揚感で少しだけ忘れていたが、ここ一月ほど体調が悪い。
今週末は先週とはうって変わって予定ゼロ。自宅勤務の私にとって「自宅でのんびり」という休みかたが出来ないのがつらい。
レクサプロの残弾がないので三宮へ通院。ついでに空だきで完全にダメにしてしまったヤカンを買い換えた。あとなんだかんだと雑貨を無駄にたくさん買って散財した。「無駄遣いした」とブルーになって帰宅したところ、昨晩購入した馬券が当たっていた。1,000円の投資が12,000円になっていた。栗山先生ありがとう。
中京11R 桶狭間S(1600万下) | 栗山求の予想
栗山先生の的中率はnetkeiba.comの予想人の中では低い。だけどときどき異常に説得力のあるときがあって、自信のほどが文章から伝わってくる時に乗ると回収率がわりと良い。無駄遣いを帳消しできて嬉しい。少しだけ体調の悪さを忘れられた。
肝臓の負担と体が薬に慣れすぎるのを防ぐために週末は薬とサプリは原則服用しない(レクサプロは例外)。しかし、どうにもこうにも倦怠感と全身を覆う鈍痛が耐えがたく、以前主治医に在庫を押しつけられた漢方の「補中益気湯」を温かなお茶で飲んでみた。葛根湯と双肩の代表的な漢方薬で「萎えた気を回復させる」らしい。プラセボでもいいから効いて欲しい(-_-;
血統趣味と山野浩一氏
血統評論の大御所、山野浩一さんが死去されました。享年77歳
オグリキャップによる競馬ブームと、ファミコンソフトのダービスタリオンの大ヒットによってサラブレットの血統に関心を持つ人の裾野が大きく広がりましたが、それ以前の血統に関する情報発信は山野浩一氏が一手に引き受けていた感があるくらい、日本の血統評論の始祖といっても大げさではないぐらいの競馬界の重鎮でした。
初めてのボーナスで浮かれて初めて買った馬券がビギナーズラックで大当たりした縁で競馬に興味を持ち、そのタイミングの頃に発売された血統に関するある本に触発されたのと、世間と同じようにダービスタリオンに嵌まったのを契機に血統研究に勤しむようになりました。
その当時、インターネットはまだ存在していなかったのですが、パソコン通信(ニフティサーブ)は始まっていました。そこで競馬フォーラムに出入りして、そこから派生した馬事文化を扱う「競馬文化フォーラム-FHCUL」の血統会議室に入り浸るようになり、最終的にはそこのボードオペレーターを任じられるまでになりました。
黎明期のコンピュータネットワークですので、パソコン通信に親和性があり、なおかつサラブレットの血統に興味があるという二つの属性がある人はすべてそこに集まったといっていいほど濃いメンバーが集積しました。その濃いメンバーの中で会議室の運営メンバーに参加したのですから、今から思うと「若さ故の過ち」みたいな感じでしょうか。
そういう濃い人の集まりでしたので、山野浩一氏の直接の知り合いという人も参加していました。山野氏自身は一度だけカキコミをしただけでしたが、お弟子さんであるH氏や、血統事典を共同編集していて、後に馬事文化賞を受賞された吉沢穣治氏とも知り合いになり、実際にオフ会で語り合ったこともあります。
現在、血統評論のフロントランナーである栗山求氏や望田潤氏といった競馬通信社出身のお二人も山野氏の血統事典を穴が開くほど読み込んだということですし、近年のサラブレット血統評論の源流を遡れば必ず山野氏を経由することになります。
1992年から2003年ぐらいまでの私は、趣味のメインがニフティサーブを拠点に血統に関する文書を書くこと、愛読書は週刊競馬ブック、世紀が変わってからは、黎明期のブログに血統に特化したコンテンツを日々投稿するという絵に描いたような「血統オタク」でした。
間に極貧時代があった関係で趣味としてはおわりましたが、現在でも勝ち上がった馬の血統表は必ずチェックをしてPOGを中心に相変わらず競馬を愉しんでいます。
ニフティサーブの競馬文化フォーラムの想い出と、血統について考察してある種の結論に達するまでの紆余曲折は、本を一冊かけるぐらいの情報が脳内に残留しているわけではありますが、今の生活方針である「過去を極力振り返らない」というポリシーに反するので、昔語りは止めておきます。
山野浩一さんのご冥福をお祈りいたします。
過去のブログ
▽血統徒然△
- 作者: 山野浩一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1990/07
- メディア: 単行本
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