天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

夏をあきらめて

受注が回復しない。自助努力不足というより世間の景気が悪いことが原因だ。イベント告知系の印刷の需要がないし、ポスターも然りだ。訪問営業も憚られるので、営業ツールとしてのパンフレットの需要もない。人の流れが滞っているので名刺の注文さえ減っている。

こういう低迷が恒常化するとコロナウィルス禍が収束しても、印刷物の需要は減ったままになる可能性が高い。

手持ちの悲劇

人は概して自分を悲劇の主人公にした手持ちの物語の二つ三つを持っている。負け組だけではない。客観的にみて幸せそうな人々も「私の被った悲劇」という持ちネタがある。

ダメな奴にとっては現状の言い訳のために、イケている奴にとっては現状の幸せの価値を底上げするために、手持ちの悲劇を胸中に保管している。そして、必要とあれば開陳する。

人生が上手くいっている奴の方が悲劇の使い方が巧みだ。逆に負け組は下手くそである。しけた輩の愚痴は他者との壁をより高くしてしまうだけだ。

有効活用するにせよ、役に立たない地雷であるにせよ、人はある時期までは悲劇を胸中の重要な場所に鎮座させている。

しかしだ。老齢に近づくとそれが大して有用でないこと、あるいは自分を不幸にする呪いのアイテムに過ぎないことが、だんだんわかってくる。そして、その気づきが早ければ早いほど、人生の後半戦が惨めにならなくて済む。

他人の悲劇は概して喜劇だ。我々は意地が悪いので己の悲劇にこだわる人に遭遇すると同情せずに、彼らが更なる不幸に陥ることを無意識に望んでしまう。ギャーギャーと泣きわめく糞ガキを張り倒したくなる衝動に似ている。

昔話を好む旧友よりも、美味い店を見つけたから一緒に行こうと誘ってくれる今の友達が尊い。競馬仲間なら、過去の名馬について延々と語るよりも、来週の重賞の予想を熱く語る野郎と酒を飲みたい。

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泡銭の配分

100円が14万円になった馬券。10万円は貯金完了(別口座へ移動)、4万円で今一番欲しい広角単焦点レンズを買うつもりだった。ライブ撮影以外の被写体は圧倒的に風景写真なので明るく解像度の高い単焦点は本当に欲しかった。

結局止めた。どうもコロナウィルス後では泡銭が原資でも、一番欲しいものさえ著しく躊躇するようにマインドセットが変質してしまったのだ。当分、撮影機器とPCにはお金を使えそうもない。仕事用のPCもリビングPCも昨年作ったばかりなので、スペックには一㎜も不満はない。

それよりも泡銭を「必需品」に投じた方が将来的にも金銭的余裕が得られる。その余裕から来る心の安寧に勝るものはないだろうと考えを変えた。ICOCAに高額チャージしたり、米を10kg買ったり、サブスクリプションタイプのネットサービス継続原資に充てることにした。冷静に考えれば明らかに賢い。

全貌が明らかになった阪急神戸三宮駅ビル
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