天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

旬の声優 小澤亜李さん

10年前と違って原作が好きな作品と評価の高い作品しかアニメを観なくなった。今期は原作が大好きなWWW.Working!!(通称猫組)を楽しんでいる。この作品はオリジナルと商業誌用に舞台設定以外をすべて作り直した(通称犬組)という2系統がある。犬組アニメが完結したので、オリジナルの猫組の方も、めでたくアニメ化された。犬組の方は漫画の完成度が高かったので「原作の面白さをどこまで再現できるか」というスタンスでみていた。猫組は原作がWeb連載なので(後に書き直して出版)、「アニメ化することによってどこまで面白くできるか」と違うスタンスで観ている。

そしてこのアニメ化が大成功なのだ。若干殺伐とした作風が、洗練されたキャラデザインと適切な声優のキャスティング・練られた脚本で理想的な出来になっている。犬組でもそうだったけれども、声優が豪華、実力折り紙付きで旬の配役が素晴らしい。主人公東田の中村悠一、メインヒロイン宮越の戸松遥が、これ以上ないぐらいの嵌まり役だ。

しかし、それ以上に嵌まり役なのが一昨年ぐらいからトップ声優に上り詰めた永田るい役の小澤亜李だ。声優としての才能は本当に素晴らしい。変わった好きな男に振り回されるタイプのキャストでは現在ナンバーワンだろう。声の表情がすごく豊かで、微妙な緩急や発声スキルの多彩さに才気を感じる。容姿の優れたアイドル声優も増えているが、声優としての実力で今の地位を築いたのだから尊敬できる。

紀夫さん

タイマーをセットしているので欠かさず視聴している「べっぴんさん」ですが、やっと復員してきたヒロインの夫の紀夫さんの悲劇的な描写が繊細でよい。視聴者の大半は彼にいらついているだけだろうけれども、何とか妻と娘のために生き延びて帰ってきたのに、状況が激変した浦島太郎状態。お嬢さんだった妻は商売を始めており、娘は他の男に懐いている。次の頭首なのに会社は義兄を中心としてガシガシと前に進んでいる。

アイデンティティの拠り所を求めてやっと帰ってきたのに、帰ってきた場所に居場所がないって辛い。もともとコミュ障気味の彼が鬱屈としてしまうにはあまりにも状況が揃いすぎている。紀夫さん可哀想(。・_・)

雰囲気が暗いということで若干評判が悪い作品ですが、個々の人たちの心理描写が長期ドラマというだけあって本当に丁寧で興味深い。視聴者としては少数派かもしれませんが、俺は紀夫さんを応援するよw

聖の青春 レビュー

映画づいているので、これも観た。原作はノンフィクション史に残る大傑作だったから、それと同じ感動を求めて映画館に足を運んだ。

映画作品というよりも役者が演じた疑似ドキュメンタリーだった。下手な役者は一人もいなかった。棋士もその人に見えた。台詞にも不自然なところはなかった。だからこそ、劇場公開作品として、どうなのかという違和感がどうしても残る。将棋界のA級に留まることの難しさ、羽生と互角の戦績がどれだけすごいことなのか、それらの知識を前提として描かれる劇場作品というのは何かおかしい、テレビのドキュメンタリーで十分ではないのか。

2016年公開の映画としては画面が暗い、昭和的な雰囲気を出したかったのは理解出来るが、映像の解像度も低くカメラワークもチマチマしている。やたらと心象風景描写に時間を食うのも気にくわない。もっと村山の病苦が伝わるような表現も観たかった。

というわけで個人的には評価が低い作品だ。
映画を観るよりは原作を読んだ方が間違いなく感動はずっと上だ。

聖の青春 (角川文庫)

聖の青春 (角川文庫)

ビートルズトリビュートバンド

ビートルズトリビュートバンドの演奏を観るのが好きだ。昨夜、大阪でThe Mersey Sweetsの演奏を満喫した。ジョンレノン役の人が特に好きで彼のパフォーマンスはいつも安定して楽しめる。このバンドは彼が参加しているグループでは、一番最近に結成されたのだけれども、実力派を揃えたお気に入りだ。ジョージ役の人のそれっぽさがよい。ポール役の人のグルーブ感のあるベースプレイと声量のあるボーカルも魅力だ。次はいつ観られるのかな。

「しない」ことにエネルギーを使う

愛読しているTwitterの名言botで非常に納得できた呟きがあった。

なかなか前むきな気分になれなかったり、創造的なことができないときは、何かを「する」ことじゃなく、「しない」ことにまずエネルギーを使う。お酒を飲まない。夜更かししない。「する」より「しない」の方が、ただじっとしてりゃいいので簡単。そうやって、まずは体内にエネルギーを蓄えていく。

するべき事ができないというストレスに年がら年中悩んでいる私にとって、結構目から鱗が落ちる内容だ。悪癖を「しない」ことに集中すれば、きっと時間的なスキマや心の余裕が生まれて、結果的に必要な「する」にアクセスしやすくなりそう。

「しない」ことをリストアップするとずらずらと列記できて笑ってしまった。これだけ細々と無駄なことに時間を費やしていたら、そりゃすべき事が出来ないのは当たり前だ。こういう逆転の発想というのはいいな。

その呟き主さんには著作がありました。アンリミテッドを利用すると無料で読めます。