天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

浅田次郎のエッセー

イラチなのとフィクションよりノンフィクションが好きなので小説は殆ど読まない。逆に随筆・エッセーは好きでいろいろな作家のそれを楽しんでいる。入院中の母が不在のため、手持ち無沙汰の父がリビングの本棚に詰まっている文庫本の整理をしている。

父母は共に読書好きで俺も読むのは好きだから、中古価値のない文庫本が1千冊はある。もはや誰が買ったのか判らない。この本も不明。父母共にエッセー類をわざわざ買うタイプでないから、私が購入した可能性もある。

これが滅法面白い。20数年前に書かれた文章で当時の時事情勢を色濃く反映しているにもかかわらず、それを超えた楽しさがある。一番筆の乗っていた時期のエッセーだからか、どれもこれもバリエーションに富んで笑ってしまえる自虐が楽しい。一気に読んでしまいそうだ。