人間の9割は愚か者である。彼らは不幸を嘆きながら、
その状態を死守するために労力と思考力を盛大に浪費する。
不平不満をいう人間ほど、現状と違う状態に我が身が晒されることを病的に畏れる。長期収容の囚人は刑期の終わりを望まない。せっかく出所したのに、すぐに首を吊る人が多いのはよく知られた事実だ。劣等感に押しつぶされそうになっても、引きこもりは自力で社会復帰しない。
愚痴を強弁する人間を信じてはいけない。彼は不幸に固執して決して幸せになろうとはしない。惨めな自分を実は愛している。
そして1割の支配者に（口先でどう言おうと）隷属して、老いて惨めに死ぬ。
