寒い時期は謎にオーケストラサウンドが恋しくなる。好きな指揮者を一人挙げろといわれたら、「カルロ・マリア・ジュリーニ」だと答える。ブラインドテストで指揮者を当てるほど耳はよくはないけれど、サブスクリプションで交響曲を聴こうと考えたときにジュリーニを選ぶとハズレがない。
ジュリーニはマエストロの中では日本人にあまり人気がない。「流れ」よりも「響き」を重視したクレンペラー・チェリビダッケ系の方がファンが多い。ジュリーニの特徴は「カンタービレ的」というらしい、どの旋律もよく唄っている。オーケストラを「いかに鳴らすか」ではなく「いかに唄わすか」で勝負している。主旋律がみえやすいので私のような、音楽的キャパのない耳には分かりやすいのだ。
彼はヨーロッパの上流階級としては珍しく語学が下手でドイツ語以外は拙かった。それでいて柔らかなマエストロのオーラが半端なく、どのオーケストラに客演しても団員たちから愛されたという。
エピソードはともかく、耳に心地よいジュリーニはお薦めです(^^)
一枚挙げるとしたらシューベルトのグレイトだな。グラモフォンではなくソニー盤の方
- アーティスト:ジュリーニ(カルロ・マリア)
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2005/06/22
- メディア: CD