1995年1月15日、我が人生で唯一、溺愛した人が、他の人と結婚した。
次の日の16日は振替休日で、猫と遊びながら、我が身の不幸を嘆いた。
そして、3連休明けの17日の深夜、
「会社に行きたくない、世界が終わればいいのに・・・」
と不吉なことを考えながら床についた。
早朝、猫が外に出せと煩いので、厳寒の中、外に出してやって
もう一眠りしようと、床について微睡んだ瞬間、大激震で世界が歪み
一瞬何が起こったのか理解できなかった。
揺れがとりあえずおさまってから、灯りを付けようとしたら停電
漆黒の闇の中、両親と妹の安否を確認した・・・・
それから、半年ぐらいは瓦礫の山を乗り越えて神戸中を自転車で
営業して、失恋したことはサッパリ忘れていた。
大惨事で、それどころではなかったのだ。
神が私の絶望を忘却させるために起こした地震かもしれない・・・
という、不謹慎なことも16年経ったら、言ってもイイよね。