天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

有馬記念展望

有馬記念の祝祭性が好きだ。競馬に興味がない人も、このレースだけは気にしてくれる。枯れた芝生の時代に郷愁を感じる自分も歳をとった。個人的にはトウカイテイオーが復活勝利したときが一番感動した。オルフェーヴルのラストランもよかった。

さて今年の予想。どう考えてもキタサンブラックとサトノダイヤモンドが両馬とも馬券対象外になるとは考えづらい。この二頭のどちらかが勝つとしたら、一番当たりやすいのは決め打ちの単勝だろう。1枠1番という絶好枠を三度引き当てたキタサンが、今のところ一番人気なら、サトノダイヤモンドの単勝に妙味がある。確実性ならキタサンの複勝だが、それだとあまりにも配当が渋い。

血統的に考えると最強サイアーであるディープインパクト産駒も、有馬記念では一昨年の覇者ジェンティルドンナ以外は一頭も馬券に絡んでいない。特に牡馬のディープ産駒には鬼門ともいえるレースだ。ただサトノダイヤモンドはもう一つの鬼門であった菊花賞を圧勝してしまった。こういう規格外の馬にはあまり血統を気にして良いことはない。それをいえばキタサンブラックの父も、ディープインパクトの全兄であるブラックタイドであるし、母系をみれば菊花賞や天皇賞春を勝つような血筋ではない。両馬とも血統で判断してはいけない規格外なのだ。

三頭目が難しい。有馬記念は概して人気馬が勝つときでも2着か3着に人気薄が突っ込んでくることが多いレースだ。人気順に買うよりも7~10番人気ぐらいの間に伏兵馬が潜んでいる気がする。ヤマカツエース・ミッキークイーン・アドマイヤデウスあたりかな。

有馬記念馬柱

ナクソス・ミュージック・ライブラリーに再々入会する

NMLの音質が向上しました(128kbps→320kbps) - NML新着情報 - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー

サブスクリプション音楽聞き放題の元祖ともいえるクラシック聞き放題サービスの「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」にまたまた入会しました。月額料金が他社のサービスよりも高いので加入しては止めるを繰り返してきましたが、最大のネックだった音質が大幅に向上したことで再入会を決めました。

ナクソス・ミュージック・ライブラリー(以下NMLと略)の最大の特徴はクラシック音源の網羅性です。メジャーレーベルから数枚しか音源を出していない超マイナーレーベルまで世に出ているクラシックの音源を隅から隅まで聞くことができます。以前はメジャーレーベルはナクソス系しか聞けませんでしたが、今ではグラモフォン・デッカ・ワーナーを始めとする巨大レーベルの音源も網羅、EMI・ヴァージン系の歴史的音源もワーナーの傘下に入ったことで聞くことができます。ユニバーサル系とソニー系は不参加ですが、そっちはAmazonのプライムミュージックで聞けるのでCDを買わずして、クラシックの音源なら聞けない音源を探す方が難しいです。

検索力がスゴイ

他社の聞き放題サービスよりもユーザーインターフェイスがシンプルながら優れています。完全日本語対応なのが素晴らしく、超マイナー作曲家でさえ、カタカナで漏らすところなく検索できてしまいます。あと大作曲家なら「作品番号」という各曲にふられたタグがあるわけですが、モーツアルトなら「モーツアルト ピアノ協奏曲第20番」と検索せずとも「K.466」(ケッヘル466)と検索を欠けるだけで膨大なアルバムが瞬時に呼び出されます。

例えば

「マタイ受難曲」と検索したら表示されるアルバム数はなんと「322枚」です。他社の聞き放題サービスなら多くても5枚ぐらいしかヒットしないことを考えるとNMLの凄さをご理解いただけると思います。

高音質化で鬼に金棒

元の128kbpsでも元の録音やエンコードが丁寧なのか非常に雰囲気のよい再生が可能でした。欧州のマイナーレーベルはシンプルな録音機材で演奏空間毎封じ込めたような録音が多いです。それを320kbpsで聞けるようになったのですから、感激です。

お気に入りのレーベルを見つけると楽しい

例えば昔から高音質で有名なHarmonia Mundiは名盤の宝庫です。なんとも雰囲気がよい録音が素晴らしいだけではなく、名演ぞろいの良質盤ばかりで、このレーベルが聞き放題なだけでもお金を払う価値があるぐらいです。

クラシックファンには絶対お薦めのサービスです。
(こんだけ絶賛したのだからNMLからプレゼントが欲しいな)

ml.naxos.jp

ロキソニンSプレミアムが全然プレミアムでない件

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処方箋無しで薬局で買えることで超ベストセラーになったロキソニン。何らかの期限が切れたのか主成分のロキソプロフェンナトリウム水和物を使用した鎮痛薬が第一三共以外からも発売されるようになりました。第一三共はブランド保持者として売り上げを維持するために、単成分だけではなく、違う成分を付加して製品バリエーションを増やす作戦に出ました。胃腸を保護する酸化マグネシウムを付加したロキソニンSプラスは、確かにプラスαの付加価値を足しています。

しかしプレミアムの名を冠したロキソニンSプレミアムに付加された成分は・アリルイソプロピルアセチル尿素・無水カフェイン・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム。無水カフェインはいわゆるカフェイン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは酸化マグネシウムとほぼ同じ作用、わざわざプラスと違う成分にしたのはプレミアム感演出の意味ぐらいだろう。

問題はアリルイソプロピルアセチル尿素。これが大した成分ではないだけではなく、曰く付きの成分だというのは、ここで私がドヤ顔でコピペ内容を自分の知識のごとく語るような事をせずとも、該当するWikipediaを読めばすぐにご理解いただけるでしょう。
アリルイソプロピルアセチル尿素 - Wikipedia

習慣性のある問題医薬としてよく話題になる「ブロムワレリル尿素と同じモノウレイド系の薬物」大量服用で自殺に使われた「バルビツール酸系医薬品」に似た化学構造を持っている、この二つの事実だけでろくな成分でないのは事実。アメリカでは実質処方禁止されているのがアリルイソプロピルアセチル尿素です。

もちろん、ロキソプロフェンナトリウム水和との併用で特異的に鎮痛作用が高まるエビデンスがあるのかもしれませんが、普通に考えたら、いわく付き成分とカフェインと制酸剤を加えただけの薬に「プレミアム」を冠した金色のデザインを施した箱に入れるのは、消費者を馬鹿にしているのではと思わずにいられません。爆買い中国人と情弱消費者を狙い撃ちしているだけの志が低い誠意に欠ける商品なのは間違いないでしょう。

「冬空」という曲

毎年師走に執拗に紹介している曲です。
2002年頃、大塚利恵さんのライブを観るために20回近く上京しました。この曲はその時収録したものです。盗録行為なので褒められたことではありません。14年前になるので時効でしょうか。03年には喉を壊してしまい、インディーズレーベルに移ってから出したアルバムは酷い出来で、彼女はすぐに表舞台から消えてしまいました。その後、作詞家としてソコソコの活躍をして、今は作詞教室の先生や、地方のFM局でDJを細々とやっておられるようです。メジャー時代にはいくつもの名曲を世に問いましたが、個人的にはこの音源のこのパフォーマンスが一番好きです。北茨城市という福島県との県境に住んでいた高校生時代に創られた曲です。

東京

東京

名盤です。

ビートルズ新事実

マーク・ルイソンの本が出て新事実の具体例が表出してきた。一番大きな歴史の書き換えは「ジョージ・マーティンはビートルズに全然乗り気ではなく二回ダメ出しをして、三回目で受け入れたのもEMIの社内抗争の結果だった。」だろう。ビートルズとの契約はデッカレコードの方がよほど前向きで、EMIはダメ出しの連続だった。ジョージ・マーティンが英国紳士だなとおもうのは、引き受けた限りは最高の仕事をしてビートルズの潜在力を最大限に引き出そうとしたことだろう。その後の大成功を鑑みればマーティンの功績に些かもキズがつくわけではないが、EMIとの契約が成立した理由は彼の慧眼ではなかった、そんな事実は全くなかった、彼は社内抗争で負けて上長からの懲罰的な意味を含めてビートルズを押しつけられた。この事実を書籍にするためマーク・ルイソンはジョージ・マーティンの逝去を待っていた可能性もある。

あとブラアン・エプスタインからの接触で一番警戒感を露わにしたのがポール・マッカートニーだったというのも面白い。解散の大きな理由がエプスタイン没後のマネージャーの人選でポールと他のメンバーの対立だった。デビュー前時点で既にポールの人間観にジョンやジョージとの隔たりがあったというのは興味深い事実だ。

ザ・ビートルズ史 下

ザ・ビートルズ史 下

  • 作者: マーク・ルイソン,吉野由樹,山川真理,松田ようこ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/12/01
  • メディア: 単行本
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