天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

無気力老いの坂

無気力がひどい。無気力といいながらブログを書くなと突っ込まれそうだ。聞くのも読むのも観るのも面倒。それらは全部受身の行為だから、書くという能動的な行為をすれば気力が戻るのかと考えたのである。しかし、基本無気力モードなので書くことが見あたらない。なのでそのことを正直に書いている。

コンテンツが多すぎるのだ。ネット経由で無料にて多くのコンテンツが配給されているし、テレビは録画、ラジオはラジコタイムフリーで、観そびれる聞きそびれることもなくなった。結局、消化に時間のかかる書籍だけが溜まり、積ん読の山が増える一方。その臨界点を突破してしまったのか、本もほとんど買わなくなった。

家から出ての「体験」だけが足りない。映像コンテンツも映画館で観るのと自宅で観るのでは没入感がまるで違う。音楽も自宅のオーディオで高音質再生するよりも、屋外にてタブレットから出力される圧縮音源をイヤホンで聞く方がずっと感動的だったりする。職場兼寝室の自室に居るとすべてのコンテンツの魅力が落ちてしまう感じが強い。

外出さえしたら、これらのストレスをある程度解消できるという自信はある。腰が完治したら頓挫したマインドフルネスやヨガも再開したいし、去年から続く映画館で映画を観る機会も増やしたい。週末ミニ旅行の頻度も増やしたい。

しかし、自室での無気力の増大に歯止めをかける妙手が見つからない。もちろん仕事をより熱心にやる。準備中の次のビジネスプランの準備により注力するという方向性は決まっている。これは能動的だ。むぅ・・それでもそっちには気力が湧かない。これではタダの怠け者ではないか。

三ヶ月前に染めた白髪染めの効果も消え、生え際に白さが目立つ。怪我によるストレスで確実に白髪の比率が増えた。食欲も減って体重が減ったという慶事もあるのだけれども。

・・・これだけ駄文を綴れるのであれば、大丈夫だろう ええ
(記入時間14分)

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'Sgt. Pepper' 50周年記念盤 発売迫る

www.rollingstone.com

随分と気合いが入っています。2013年から毎年どのアルバムも発売50周年だったわけですが、こういったカタチでリリースするのははじめてです。まず本編をリミックスしています。ジョージ・マーティン存命中は遠慮があったのでしょう。(特にラバーソウルのリミックスは多くのファンが待っているはずです)新たな気分で名盤を聴くことができるというのは素朴に嬉しい。そして大量のアウトテイクもリリースされるようです。anthologyや海賊盤でも一切収録されなかったレアなテイクがてんこ盛りらしいです。

ここ15年ぐらいは海賊盤でも新しいスタジオアウトテイクは完全に枯渇状態でしたので、今回の発売予定のトラックは衝撃的な内容です。発売が楽しみです。

メンタルの脆弱性を鍛える方法について

起床時に既に心がドンヨリしている。胸部の血流が滞って息苦しい。横隔膜を上下させる感覚で早めの深呼吸を繰り返すと楽になるという記述をどこかで読んだ。それで布団の中で緊張と弛緩を意識した呼吸をするのが習慣になっている。この胸の不快感に心の中心がある感覚。これは私特有の気持ち悪さなのだろうか。

昨日や今日のように一度暖かくなって揺り戻しで気温が下がった曇りの春の日。こういう日が鬼門だ。経験則で間違いなくそうだ。必要以上に空気が冷たく感じ、背中を中心に悪寒を感じる。この冷たく血流が滞っている感じと、心が重たい抑うつ気分は深く繋がっていて、とても別の種類の不快感だとは思えない。

ジョギングをしたり、朝風呂に入って、血流をよくすれば概ね心の重さが軽くなる。やはり心は血流なのかもしれない。よりよいメンタルヘルスと滑らかな血流が表裏一体の関係だとすると、目が覚めて温かいお茶か珈琲を飲むだけではなく、身体をあたためる体操はよいはずだ。そう思って一番手っ取り早く鼓動を早くするスクワットをよくやるようになった。

ただスクワットを20回程度して息が上がったらスーッと気持ちが楽になるのであれば話は早いのだが。今のところそこまで著効な感じはない。それどころか鼓動が早くなるのに連動して不安が膨れあがるような逆の効果さえあるようだ。やはりそう単純ではない。もっともそこまで単純だったら、だれもメンタルヘルスで苦労はしていないだろうし。

抑うつは脳の肩こり説

私は肩より下部の肩甲骨周りが異常に凝って疼痛を感じる持病がある。そこから、もう一つの持病の抑うつも脳内の「凝り」ではないかとよく考える。筋肉と神経の塊である脳を同列に考えるのは無理があるようにも感じる。それでもどちらもタンパク質でできた肉体の一部には違いない。筋肉に疲労が溜まり凝って不快を感じやすい人と、そうでない人がいるように、脳がいつも滑らかに機能して、ポジティブな情報を発するようにできている人と、そうでない人がいるもの当然ではないか。

筋肉の痛みには安静と鎮痛剤、そして良くなってきたらリハビリだ。同様に脳の不調にも安静と向精神薬、そしてリハビリという前者と同じ治療のプロセスが有効なはずだ、脳も肉体だと考えるのであれば。実際、うつ病で職務不能になった人は休職して気楽にし、薬物治療という流れになっている。ただ、脳を病んだときのリハビリという概念があまり社会的に認知されていないし、私もこれだけメンタルヘルスに拘っているわりに、メンタルヘルスにおけるリハビリとは何かについて今のところ何の確信もない。心のリハビリというか、メンタルヘルス的に脆弱な脳を鍛えるメソッドというのは探せばあるのだろうか。・・・森田療法等の古典的な手法はなんか著しく違う気がする。
そういえばマインドフルネスというのは、ある意味脳を鍛えるメソッドだ。これってうつ病のリハビリにも使えるのではないだろうか。

「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門

「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門

ピンク・フロイド

新たなるミュージシャンとの邂逅を期待するのに疲れた。なので「好きだったけれども、聞いていない音源が多い」そういう人たちの音源を集めて繰り返し聴いている。このところはピンクフロイドのモード。

Meddle  (Remastered Discovery Edition)

Meddle (Remastered Discovery Edition)

ピンクフロイドといえば「狂気」と「原子心母」だけども、「ザ・ウォール」ぐらいまではハズレがない。他のアルバムも大昔にLPで聴いた記憶があるけど個々の曲についてはほとんど記憶がない。ただリマスターの恩恵で音質がとても良くなっているのは判る、もっと貧相な音だと思ってた。
変に音を弄っていないので、音量を上げればあげるだけ素直にスケールアップする素朴さが良い。
あらためて調べてみるとロジャー・ウォーターズってジョン・レノンの信奉者だったんだね、知らなかった。

映画 夜は短し歩けよ乙女の感想

映画『夜は短し歩けよ乙女』公式サイト

非常によくできた映画だ。しかし、期待したのとはだいぶ違った。大傑作「四畳半神話大系」と同じスタッフで作られたのだから、同じ様なノリだと勝手に思い込んでいた。原作の森見登美彦による同じ世界観を共有する兄弟作だから、もっと似ても良かったはずだ。

一番違うのは主人公の星野源が声を担当した「先輩」のモノローグを物語の中心に据えていない点だ。これは意識的にそうしたのだろう。四畳半神話大系と同じ作りにすると、超絶嵌まり役だった浅沼晋太郎と比較して星野源の拙さが目立ってしまう、それを避けたかったのだろう。いくらマルチな才能を誇る星野源だって声優の嵌まり役とガチンコで比べられたら分が悪い。

結果、語り部が不在気味で、黒髪の乙女の奇行と異常な世界観を体験する作品になっている。ヒロインにもう少し可愛らしさというかコケティッシュさがあればもう一押し作品世界が広まったと思う。個人的には花澤香菜のボイスに魅力を感じない、もっと適役がみつけられたのにとさえ思う。

なんか文字にしたら批判的になってしまったが、瑕疵のない作品ではある。テンポも非常に良く独特の映像世界に引き込まれているうちにあっという間に終わってしまった。大傑作とはいえないが傑作には違いない。もっとも森見登美彦ワールドに免疫がない、星野源目当ての女性客の頭上に「?」マークが浮かんでいたこともまた事実である。