ほぼ半世紀、酒の旨さを知らずに生きてきた。
転機はコロナ禍だったと思う。ただでさえ乏しかった他者とのつながりが断たれ、売上減で消費に回せる金もない。行く場所も、行きたい場所も、何もなかった。
その空虚を埋めるように、酒を飲み始めた。当時は一本二千円前後のウイスキーを水や炭酸で割って飲んでいた。正直、不味いと思いながら飲んでいた。それでも酩酊感が、空疎な日々をどうにか埋めてくれた。
コロナ禍が明けると飲酒量は減った。そもそもアルコールの味がそれほど好きではない。ただ、ビール(というか発泡酒)を飲む喉ごしの爽快感は身体が覚えてしまい、一日一本ほどのペースが続いた。
そして最近、ビール好きのYouTuberの影響もあって、一日二本がデフォルトになった。とはいえ5%を標準缶で二本なので、肝臓にさほど負担をかけているわけでもないだろう。
それでも一日三百円ちょっと、月に一万円ほどをアルコールに費やすようになった。酔うほど飲むわけではない。缶を流し込んでひと息つくと、心の中に居座っている黒い靄がさっと消える感じがして、それを求めている。
限度を超えると肝臓がすぐ違和感を訴えてくるので、アルコール依存にはならないだろうと思っている。四十代まで少量だが吸っていたタバコも、気持ちが悪くなってやめた。身体の拒絶反応を押し切ってまで嗜好品に溺れるようには、私の肉体はできていないらしい。
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youtu.be ある意味、ポール・マッカートニー最後のナンバーワンヒット——八十年代以降、彼がソロで単独首位を獲ったのはこれが最後で、以降はデュエット曲に限られる。この音源は、アメリカ盤としてリリースされたグラスゴー公演のライブ録音をもとにしている。長年ウイングスのために曲を作り続けてきたポールが、バンドをあまり意識せずに作ったという一曲で、ジョン・レノンもこの曲に大いに刺激されたと伝えられている。
3月29日(日)、寝屋川で行われたこのイベントは素晴らしかった。耳馴染みの薄いウイングス後期の曲が多かったこともあって、純粋にライブコンサートとして楽しむことができた。
七十年代のポールはずっとどこか好きになりきれなかったのだが、Wingsトリビュートのライブを重ねて観るうちに気づいたことがある。この時期のポールは、ライブで映える曲を意図して作っていたのだ、と。そう腑に落ちたとたん、どの曲も一段と名曲に聴こえてきた。
ペパーランドのパフォーマンスはどれも素晴らしく、最近のTさん絡みのライブには「円熟味」を感じさせるものが多い。ただただ感謝するばかりだ。