(追記)在米増田、トランプが勝った理由がよく分かる
ココに書いてあることが正しいと私の主観ではおもう。ポピュリストの差別主義者が民主主義国家で権力を握りやすいというのは歴史が証明している。第一次世界大戦後のドイツとかが典型。現在の欧州でも大枠はその流れの中にある。
自分の財布の中身について考えるのが精一杯の人たちにとって、リベラルの綺麗事なんてよそ事なのだ。そういうたちの総数が貧富の差の二極化で増えてしまった。いつだって収入が少ない人間が多数派なのが資本主義社会だから。多数派が膨れ上がればルサンチマンの総量も当然増える。
日本の選挙でも久しぶりに大変動が起きたけれども、これはコストプッシュ型のインフレが肌に感じるレベルで生活を脅かしているからだ。理念を唱える政党は景気の悪さが閾値を超えると勢いを失う。それでも日本はまだ既得権益者が多い国だ。たくさんの年金をもらっている保守的な老人が、せっせと投票に行くので硬直化していた。それでも与党が大敗したのは、それだけ貧乏な人が増えた証左だろう。
関係の無い話だけど
陰謀論界隈・反ワク界隈ではトランプ大統領の勝利に沸いているらしい。「ワープ・スピード作戦」を強力に推進して、ワクチン開発を最大限に加速させて、『アメリカをワクチンで覆う』と大言壮語して、実際に速攻承認したのはトランプ自身だ。ワクチン接種が始まったときの大統領はトランプだった。(その一か月後にバイデンに替わったけれど) 浪人中のトランプが反ワク的な言葉を吐くようになったのは、支持してくれる貧困労働者層は教養が低めで陰謀論を信じやすいというのを利用していただけだ。ディープステート云々だって、実際にアメリカ大統領になれたのに、思うように政策を発動できない理由を「ディープステート」という架空の存在に責任転嫁したに過ぎない。それが一人歩きしただけで、トランプ自身は本当は陰謀論なんて一グラムだって信じてはいない。
トランプ大統領はポピュリストの自己愛性パーソナリティの持ち主だが馬鹿ではないので、前回の経験を踏まえて今回はより効率的に権力を行使できるようにいろいろやってくるだろうが、彼の口から陰謀論者を喜ばすようなことは一切いわなくなるだろう。だって当選すれば再選は制度上無いんだから、有権者に忖度する必要もないからね。