少し前まで「AIがこういった仕事を駆逐します」というリストがネットに踊っても実感が湧かなかったのだが、日常的にChatGPTを使い、画像生成を行い、仕事でも以前なら手の施しようがないデータを綺麗に補正してくれることが増えて、ここ半年ぐらいで人工知能の賢さに恐怖さえ覚えるようになった。
特にChatGPTは異常なほど賢く、論理的で瑕疵のない文章をすぐに出力してくれる。いつの間にここまで進歩したのかと心底びっくりする。日本語で指示するだけで、プログラム言語を出力したり、「ニーチェと仏教の親和性と差異」なんて哲学的な質問にも完璧に答えてくれる。こんなのが普及したら、普通の人間は自分で考えたり文章を練ることを放棄してしまうだろう。
私が金持ちでベンチャー投資をする立場なら、文章だけで目的の印刷物をはじめとするデザインワークを出力までやってしまうスタートアップに投資するだろう。現状でもAIが出力したテンプレート満載のサイトがシェアを伸ばしている。次はもっとパーソナライズ出来る方向になるのは、ほぼ間違いない。それでも印刷物にするためには紙と印刷機械とインク等が必要だから、印刷会社よりもデザイナーの方が影響をより強く被るのではないだろうか。
「販促用の商業印刷物に未来はあるとおもいますか」とChatGPTに訊いてみた。
基本的にあまり悲観的なことを出力しないのは、作った人の倫理観が反映されているのだろうか？
