感染者数はともかく、社会現象としてのパンデミックは終わった。各種イベントも活発化している。しかしイベント系の印刷物の需要は戻ってこなかった。もちろん更に安い印刷会社に乗り換えられた可能性も大きいが・・・
コロナ前までは受注の軸は金額はともかく頭数では、イベントフライヤーが抜けて多かった。東京の有名な某ライブハウスのフライヤーを創業当時から延々と刷らせてもらっていた。ひょっとして廃業したのかと検索してみたら営業はしていた。しかし、日々入場制限をしていて、客を呼ぶより断らないといけない日常がスタッフブログに繰り返し書かれていた。そんな状態で集客のためにカネを払って印刷物は作らないよねぇ・・・ 腑には落ちたけれど。
あとは印刷物で宣伝しなくてもSNSだけで十分という事実が広まってしまった。実際自分が行くイベントもSNS経由で知るものばかりだし。3年も続いてしまったので、紙媒体でイベントを知るという発想を知らない世代が発生してしまった可能性も高い。
イベント系でニーズが残っているのはクラシック系と劇団系だ。この分野はハコのサイズが概ね大きいので、集客には紙媒体の助力はまだまだ必要なようだ。無くなったニーズを嘆いても仕方がない。残った需要の仕事を取り込めるように創意工夫するしかない。