天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

メンタルヘルス・言葉

人生の苦しさって煎じ詰めると「肉体レベル」「他者と私」の二つしかない。

肉体レベルというのは健康のことで、病気・怪我・老い等々。

他者と私というのは、劣等感だったり、怖い他者、憎い他者、承認欲求の満たされなさ等々。。

メンタルヘルスは脳という肉体の問題

半世紀生きて、うつ病で心神喪失になったり、なんども会社を辞めたりした私だが、これって「他者・社会の問題」であるように思ってきたけれど、主因は「脳という肉体の脆弱さ」なのであって、他者は「起因」に過ぎないんだな。これが腑に落ちるまで時間がかかったけれど、同じ環境下で過ごしたり働いたりした人間でも、メンタルヘルスに必ず問題が生じるかというとそうではない。

親や身内や配偶者、教師や上司を己の苦境の原因だと恨み悔やみ怒っている人って多い。俺もそうだ(過去形にはしない)。でも同じ環境下で過ごしても笑っている人もいるし、幸せになっている人もいる。親を恨んでいて諸悪の根源みたいに考えているニートって多いけれど、存外、兄や姉や弟や妹は社会的に成功して幸せだったりする場合が多い。同じ親なのにね・・・

考え方を変えても脳の脆弱性は治らない。メンタルヘルスの弱さや悩みを他者に転嫁しても、脳内の脆弱性や脳内物質の不均衡は変わらない。考え方や原因について脳が焼けつくほど考えても、絶対何も変わらない。

肉体レベルで変化をもたらす実効性を伴うために、思考の方向性を根っこから切り替えないと、死ぬまで不毛な考えがループするだけだ。

体を構成する食を変える。肉体を常に晒す場である職場を変える、贅肉を落とし血液を綺麗にするために体を鍛える。考え方を変えるより、肉体が対峙する世界を変化させる以外に苦しみからは逃げ出せない。

言葉≒理性は行動変容をもたらす方向でしか、人生の苦しさを緩和させる力はない。行動を変えず脳内で不毛な思考錯誤を繰り返すのは愚かだ。悩みを解消したかったら、肉体の運用方法と肉体が接する環境を変えるしかない。考えるだけで自分を納得させることは原理的にできない(高度な学問なら別だけど、ほとんどの人には関係ない)