東日本大震災から10年。現在と同様のシチュエーションで働いていて、隣室のテレビで津波が東北地方を蹂躙するのをリアルタイムで見ていた。
10年前は今よりずっと自分のことばかり考えていたのが、当時のネットの書き込みから推察できる。同じ日本人が塗炭の苦しみに喘いでいるのに3月12日にライブ鑑賞しているし。日記も他者や社会を気遣うことよりも、商売の売上げ減少ばかりをぼやいている。
社会が揺るいでいるときに、自分のことしか考えられないというのは、人として大変よろしくない。当時も身内に亡くなった人がいるのに救助活動に尽力した人、被爆に恐れおののきながら寝る時間を惜しんで、復興に尽力した人たちのおかげで、今の日本がある。
10年経って体が老いて、再び自分のことばかり考えるようになりつつあることは否定できない。せめて仕事を通して、関わりのある人に益をもたらすこと、年老いた両親に息子としてできることは、しっかりとやりたい。