ウィトゲンシュタインがさっぱり理解できなかった。「論理哲学論考」は薄い本だが最初の数頁で挫折した。入門書的な新書を読んですら他の哲学書で得られるような「目から鱗が落ちる」感じが皆無だった。要するにまったく全然理解できなかったということだ。
ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考 シリーズ世界の思想 (角川選書)
- 作者:古田 徹也
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: Kindle版
この本をKindleでサンプル読みして「この著者なら理解できるかも」と期待して購入。読み始めているが、今のところ躓いていないので、こんどこそウィトゲンシュタインを理解できるかもしれない。
”語りえないことがあるということを語りうる”というのである。いったいどうやったら、そんなことが可能なのだろうか。その仕掛けを語り、理解すること、それが『論考』を読み解く主な道筋となる。 P31.
哲学に限らず学問、もっといえば人間の知性は「言葉と記号」によってしか表しようがない。ならば「言葉と記号」の限界を見極めてしまえば、それ以上の哲学は必要ないというか進みようがない、私がそれを説明しましょう(私は天才だから)、雑に要約するとそういうことらしい。そんなこと説明しょうがないではないか、説明できたというなら、矛盾だしどこかに論理的瑕疵があるはずだ、そう誰もが思うだろう。しかし、それを成し遂げてしまったから、ウィトゲンシュタインは20世紀最大の哲学者なのである。
というわけで、まださわりしか読んでいないので、熟読したい。幸い仕事がほとんどない(^_^;
- 作者:ヴィトゲンシュタイン
- 発売日: 2015/09/25
- メディア: Kindle版