このご時世、飢えまでいかずとも、カロリー摂取以外に食に目的がない人、安心して寝られる場所の確保に苦労している人、子供の学費の捻出ができない人たちの絶対数が大幅に増えている。住む場所はなんとかなっても「稼ぐ場所」である店舗を維持できないという話は身近にも多い。
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立場が変われば意見も変わる。公務員や引きこもりなら政府の首都圏における「緊急事態宣言発令」が遅いことに憤るだろう。しかし、発令されると経済的に詰んでしまう人がいる。解雇されてしまう人がいる。そして私も売上げの6割を占める首都圏からの注文が激減する事実と直面することになる。利害が絡むと、世間のマジョリティに簡単には同調できない。ひとはそれぞれ立ち位置が違う。
衣食住にさしあたって心配がなく、払うべきお金を用意できない危機と直面していないなら、今はあまり個人的な悩みを吐露しない方がいい。思わぬところから反発を受けかねない。
口を開けば過去の別れた夫の不倫を愚痴っていた知人女性、相手をしてくれる人がいなくなって発狂してしまった。そりゃ親の庇護の元に、経済的には困窮していない人の愚痴を聞く余裕のある優しい人は、今のご時世では少数派だろう。非常時なのだ、多くの人が自分で手一杯で、他人のトラウマにつきあう余裕はない。
こういうところでは書き殴るけれども、表向きは景気の悪い雰囲気を漂わせてはならない。ますますお金が逃げていく。
なにもなくても1月は1年で一番売上げが少ない月。どう転んでも酷い結果しか予想できない。なので今月はネガティブな心配について、あえてというか意図的に無視するようにする。無駄に心配しても精神力が削られるだけでよいことは何もない。チクチクとアフターコロナ後によいポジションを取れるように、仕込みをしていくしかない。