天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

”不快”を内省する

「怒り」「退屈」「孤独」「抑うつ」「悪寒」等々の不快感を感じるたびに内省をする某メソッドを続けている。不機嫌になったとき目を閉じて自分の心理状態および肉体をスキャンしてみる。呼吸を整えると全ては自分の脳内で生まれているという当たり前を再認識できる。さらに脳内で「負」を感じている箇所を探ってみる。意外と「退屈」と「悪寒」といった関連性のない苦痛の根っこが同じであることを確認できる。

様々な不快もスキャンして要素を冷静に眺めると、それほど本質に違いがないことがわかる。本質に違いがないから、Aという不快感はBという不快感に結びついたり入れ替わったりする。「退屈」が「怒り」にすり替わる。「悪寒」という体調不良が「孤独」を強く感じさせる。「孤独感」が極まると「怒り」で相殺したくなる。

ネガティブな感情が蓄積すると体調もリンクして悪くなる。体調が悪くなると感情が悪化し、悪化した感情が理性を腐らせるから怒りが滾ってくる。負の連鎖反応を止めないと、人は心身ともに困憊してしまい、孤独のうちに人生そのものをダメにしてしまう。

不快を連鎖反応させてはいけない。一つの不快はそこに留めておく必要がある。不快を言語で装飾してはいけない。孤独を怒りで癒やしてはいけない。退屈をこじらせて体調不良に陥ることは避けなければならない。

怒りを制御すれば、退屈も孤独も抑うつも押さえ込める。それぞれの不快の発生原理を認識し、自分のための処方箋を用意すれば、自傷的なニヒリズムからは自由になれる。結局それが「大人になる」ってことなのだろう。