天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

セロトニン系サウンド

こういうニッチなジャンルの音楽を選者が熱い思い入れで語ったディスクガイドは大抵名著だ。これもそんな一冊。

私は「熱くなれる音楽」(ロック等)とは別に、この書籍で紹介されているような「静寂を埋めるサウンド」も深く愛好している。黎明期のCDプレイヤーで環境音が詰まったBGMのCDをわざわざ購入して愛聴していたぐらいだ(一枚3,800円もした)

1998年頃から音質の悪いネットラジオでアンビエントテクノを聞くようになった。ネット回線が高速化したので世紀がかわる頃には、それなりの高音質で幽玄なアンビエントサウンドを日々BGMとすることができた。加えて、00年代はまだ音楽のサブスクリプションが未発達だったので、ネットラジオだけでは飽き足らなくなった私は、関西で一店舗しかないアンビエント系テクノやドローン系の在庫が多いレンタルCD屋にて、大量の音源を入手してリッピングに精を出した。

ニューエイジ・ミュージックという括り

私は長らくシンセサイザーを駆使したテクノ系のアンビエント(環境系)サウンドをメインに聴いてきたが、ニューエイジ・ミュージックというジャンル名になるともう少し裾野が広くなる。曲よりはサウンドそのものにフォーカスした静的な音楽は概ね(雑にいえば)ニューエイジ・ミュージックといって間違いではない。

セロトニン系サウンド

”ニューエイジ・ミュージック”というジャンル名は少し手垢がついた感がある。個人的には聞いてハイになるサウンドを「ドーパミン系」と呼び、心が穏やかになるサウンドを「セロトニン系」と名付けたい。音に快楽を求めるのがドーパミン系、癒やしを求めるのがセロトニン系、個人的にこの分け方がシックリくる(私以外には意味不明かも)

ここ数年ずっと人気があるLofi系サウンド