天空団地_404

You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.

闘争と逃走

生存戦略として本能にビルトインされている「闘争・逃走」。闘うか逃げるかは性別・性格によって必ずどちらかに偏る。そして二つの本能のバランスをとらないと自我が安定しない。 闘争心旺盛な人間は別のシチュエーションでは退避的になることでバランスをとる。逃げてばかりの人間は、どこかで闘おうとする。

英雄は概して身内に優しく孤独を好む。逆に引きこもりは身内に厳しく、承認欲求をこじらせて見えない敵に負の感情を爆発させたりする。オンライン上だけで猛々しい「ネット弁慶」にニートや社会的弱者が多いのは事実だ。

そして私も極めて逃走器質が旺盛なので、極めて他人を怨嗟しやすい。機会があれば復讐したい奴のリストは片手では足りない。しかし、冷静に考えると恨んでいる人たちはそこまで邪悪ではない。むしろ尊敬できる箇所を反面多くもっている。これは認めざるを得ない。だから私の怨嗟リストの半分は嫉妬で構成されているともいえる。

でも人は、特に男は「闘わずにはいられない」宿命に生まれている。これといって恨むべき対象がない場合は、それを探しさえする。Twitterの匿名アカウントを見ると右も左も無意味に怒っている人たちがなんと多いことか。

「闘争心・逃走心の反動を如何に理性的に制御するか」という課題は、人の品格に直結しているとおもう。変にこじらせて、演繹的でも帰納的でもない謎理論に自我を委ねるのは最低最悪だ。

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