アニメの最終話を観た。全12話、瑕疵のない長らく視聴されるコンテンツになる名作だった。作画・構成・キャストすべてがハイレベル。ギャグとシリアスをここまで上手くミックスさせた作品というのは希有だ。
久米田康治作品は黎明期のネットで「かってに改造」を薦められて以来だからもう20年の付き合いになる。今でこそ洗練された絵柄で原画のみの担当作があるぐらい評価が高い。もっとも、デビュー時から長らくは、サンデー連載漫画家陣の一人に過ぎなかった。ジワジワと作風が洗練され「さよなら絶望先生」というヒットを出して以降も漫画家として、更に前に進む芸術家器質が魅力だ。私より一つ年上、という年齢の近さにも勇気づけられる。
アニメの声優オーディションには数多のトップ声優が「なんとしても参加したい」と列をなしたそうだ。芸術的といえるほどの背景作画とか、EDに大滝詠一の名曲を配するとか、久米田センセは完全にレジェンドの域に達した。
アニメ視聴中は原作の読み返しを控えていたけれど、今夜一気に読もうかな。
- 作者:久米田康治
- 発売日: 2020/03/17
- メディア: コミック
