「お客様に対しては、受付嬢に対しても、再訪の時は名前を入れて挨拶したほうがいい」これは会社員時代に上司から教わった数少ない今でも有用かつ基本的な営業スキルだ。
名前というのは特有の力がある。事務的な電話で必要性がない場合でも「お世話になります。○○さん」と固有名詞を挨拶にひとこと加えるだけで、相手の声が明らかに朗らかになるのがわかる。お客様との電話でも随所に「○○様」「○○さん」と固有名を挟むだけでグンと交渉が滑らかになる。
特に法人のお客様の場合、個体認識される経験が少ないのか、このやり方を心がけると先方も、こちら側をキチンと早く認識してくれる。私だってお客様に「○○さん」と呼ばれるとお客様の信頼を得た証のような気がして嬉しい。
そういえば、私の名前は姓が平凡で名前が少し珍しい部類に入る。学生時代を振り返ってみると、私のことを下の名前で呼んでくれた先生には今でも親愛の情と敬意が残っている。名前で呼ばれることの重要性は計り知れない。ライフハックというより、他者に対する敬意が人間関係において大切という当たり前に過ぎないのだけれども。。
