Spotifyに代表されるサブスクリプションサービスによって、聴きたい音楽の9割にはすぐにアクセスできるようになった。
- 作者: 川崎大助
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2019/07/17
- メディア: 新書
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例えばこういう本を買ったとする。一昔前ならCDを買うなりレンタルしないと、それらの音源を聞くことができなかった。サブスクリプションなら、キーワードを打ち込むだけで瞬時に音源を呼び出すことができる。特に上記の本に掲載されるような洋楽だと100%見つけることができる。邦楽だって次々と大物ミュージシャンがサブスクリプションに門戸を開いている。大物ミュージシャンで聞けないのは片手で数えられるぐらいになっている。
洋楽に限らずCDが過去に発売されたことのある音源なら、聞くことができない音源を見つける方が難しいぐらいだ。別のサービスになるが、ナクソスライブラリーを使えばクラシックのマイナーレーベルさえ漏らさず聞くことができる。
手に入りやすくなると有り難みが薄れるのは必然だ。あらゆる音源にリーチできるにもかかわらず、最近聞いているのは半分以上が環境音で、残りもアンビエント系エレクトロニカとクラシックばかりだ。ロックは本当に聞かなくなった。偶にジョンレノンを聴くぐらいだ。
加齢するとクラシックを滋味深く聴けるのは本当みたいだ
昨夜、radikoでNHK-FMのクラシック番組「ヨーロッパ夏の音楽祭」から流れてきた「ブラームス交響曲第4番」のライブ音源に意外なぐらい感動してしまった。(NHKラジオは昨年からradikoに正式対応した)聞いたことがない指揮者と管弦楽団だったけど名演だった。若いときはモーツァルトが飛び抜けて好きだったけれども、最近はしみじみとブラームスがよい。基本的に根暗系なんだけど味わい深いというか、ツボに嵌まると「しみじみ」という感覚がジワジワとくる(なんて抽象的な表現なのだろう)4番は昔から好きな曲なので、一度はライブで聴いてみたいものだ。